なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

今朝は1敗1勝

2007-09-25 18:45:08 | Weblog
 今朝は2回連続の3連休の週明けですから休養十分ですっきりした目覚め・・・マア何時だって休養十分というか、疲れる程仕事をしないというか。
 自分では、仕事のストレスが溜まらないタイプだと思っているのですが、他人様の評価は知りません。
 さてすっきり目覚めてそれなりに颯爽と起き出したはずですが、習慣でまずパソコンの電源を入れてネットに接続 
 早速対局希望者リストを覗くと、居た、おなじみさん
  最初は考えることは考えたのです・・・『置きぬけのボンヤリ頭では敗戦必至』・・・しかし自制心が薄弱というか、碁キチ魂に押し切られたというか。
 碁を打たない人から見たら単なるアホなんでしょうね。
  同じアホなら「早朝野球」とか「早朝ウォーキング」だと健康的な感じですが、それに比べると「早朝碁」はただ「好きなんですね」でお終い。
 時間は朝5時半、1局打つのには時間は十分にありそう
 見れば、打ちたいという人がリストに居るのに、対局相手がなかなか現れないではないか・・・「それはいけない!」
 「義を見てせざるは勇無きなり!?」
 「ここで名乗りを上げなくては碁キチの名折れ」
   まあ頭から飛び込んだようなものですね
 内容は案の定!
  全くちぐはぐ:アクセルとブレーキを交互に踏んで全く何をやっているやら
 対して相手は模様を張って待ち構えていて、飛んで火に入る夏の虫
  朝から餌に食いついて釣り上げられたというか、アリ地獄に落ちたというか
 相手にとってわかりやすくて御しやすい相手だろうな・私は。
  最後は手順前後の決め技を披露して見事なつぶれでした。
  頭にも準備運動が必要なんですね、いまさらながら情けない
 『わかっちゃいるけど止められない』
 序盤戦でゲームセット・・・『やっぱりな』と思う反面やはり物足りない
  そこで対局希望者リストに再入場!懲りない性格ですぞ
 彼の御仁も相当な碁キチと見えて・・・「居た!」
  やあこれを逃してなるものか!?と思う反面『連敗したくはない』と多少弱腰
 他に対局者が現れなかったので、やっぱり自分でオファー
  このとき時間は6時だからまだまだ時間は大丈夫。
 
 先ほどの対局は白番の私が2連星で相手は3連星
  よくある布石だったのですが、どこかおかしなことをやったようです。
 今度は少しばかり工夫をしている風に、少しだけ変えてみる
  マア多少は頭も目覚めてきたようだし・・・
 黒氏はまず2連星、私の方は2連星にしてもいいのですが、そうすると黒氏は先ほどと同じように3連星になるだろう
 そこで白4は一つずらして小目にしてみた:要するに中国流含みというか
  黒氏は先ほどとは違い3連星にはせずに、白の中国流を拒否してきました→小目の白にかかりです。
 これは期待通りです
  良いとか悪いとかではなくて、黒から動いてくれるということですね
 大きく構えを見せられた碁では、私が堪らず仕掛けてしまう癖がある。
 確率的?にも仕掛けたほうに隙が出やすいのではないでしょうか
  いや元々隙だらけの体質ですから、そこを突かれると脆いのです。
 だから相手に動いてもらうのが何より
  但し、相手がキャシアス・クレイ=モハメド・アリなら別です。
 蝶のように舞、蜂のように刺されてしまう!
  「ともかく中国流でいくぞ!」みたいなフェイクが成功したのか・・・ともかくも相手に少し隙というか手がかりを感じたのです。
 さて中盤から終盤にかけてターニングポイントを迎えた・・・気がした。
  勿論何もせずに淡々と寄せるのもあったかもしれない。
 悪くはなさそうに見えるのけれど、どうも今ひとつハッキリしない
 加えて黒からのコミは1目半しかない。
  ここに白から仕掛ける手を発見した・・・但しコウにして黒取り番のコウだからかなり強引だし、たいてい負ければ敗因になりかねない手です。
① コウで切断に行く手を実行してコウに負けると12,3目損となりそう
② 但し白にとってはコウは地の問題であるが、黒にとっては壊滅状態になるからコウ立てではどこかで譲歩をせざるを得ないだろう
③ だから、コウ立てしだいでは相当面白い展開が期待できそう
 ①から③を考え合わせ・・・別の隅で白がコウを立てたとき黒が受けないとして・・・白がそこを2手続けて打つと手になるところを発見した。
 だから白がここをコウ立てで打つときには黒はコウを解消せざるを得なくなればいいわけです。
 しかし上手くいく時は怖いものです
  落語のお神酒徳利みたいに・・・
 さて狙いの隅は、まず地が15目は消えたからこの時点で僅かだけれどコウの仕掛け得
 更にここの黒石は両コウ含みで、よくても後手セキで白からは天下コウとして勝負に行く手もある。
 白はまずまず得をしてから、最後の勝負どころを横目で見ながら、寄せを打ちながら相手からのコウ立てを消していく・・・
 1局目の裏返しみたいな状況になった
  相手は堪らず投了・・・この時7時10分・・・コーヒーが美味しい
 1敗1勝で辻褄が合った
   多少は相手が緩めてくれたのかも知れませんが
 そう、昔碁会所などでは「友達を大事にする人」「友達をなくすタイプ」が居た(勿論冗談半分です)
 さて私も今朝の黒さんもどちらも碁キチで、どちらも友達を大事にするタイプのようです