なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

早起きは三文の得

2007-09-23 05:48:38 | Weblog
 この言葉は当然と言うか私の子供時代にはあった言葉で、「三文」という表現は江戸時代の金の単位でしょうか
 ですから言葉としてはあったけれど「三文」自体の価値がピンと来ない感じでしたね。
 これが「一銭の得にもならない」みたいな「一銭」も「一厘」も既に無くなっている時代ですから
 さて私と女房殿は既に老夫婦と呼ぶ年代です
  娘は結婚し息子はまもなくホームステイとかで出て行く予定だから、約30年前の元の二人に戻る
 マア仲がいいから結婚したのですが、ご時世の熟年○○というのも怖いので、昔とは「力関係」が変わってきているみたいです
  さてその女房殿、昨日(土曜日)の朝も5時に起きている
 本人曰く「5時に起きるのが長年の習慣になっているので起きてしまう」
 私:「目が醒めても横になっているのは拷問みたいでしょ?」
 つまり、目が醒めるだけではなく、起き出さずには居られないらしい
 かく言う私も、目が醒めればネットを覗いて、時としては対局までしてしまうのだから若い頃とは違うのです。
 若い頃ならまずは目が醒めなかっただろうし、仮に目が醒めても「観戦」がいいところだったでしょうね
 
 ともかく、そういうわけで「老人」は早朝目が醒めた
 周りの音が刺激になっているのでしょう、外ではバイクのモーター音とか自転車のスタンドのガチャガチャという音が聞こえる。
 これは概ね3時半です
  新聞配達の人たちの音
 働く人たちの音だし、朝刊は各戸の入り口まで届けられるのだし・・・この音については嫌いでは無い
 昔なら牛乳瓶のガチャガチャがあったけれど、今は配達時間が違うらしい
  実際の音の「ガチャガチャ」が刺激だったか、目が醒めた時直前まで夢を見ていた記憶が残っていた。
 夢の中で私は「トムキャット」になっていて暴れ回っていた
  誰がこの猫の首に鈴をつけるのか・・・そういう夢
  真っ暗になっているパソコンから石音だけは聞こえてきます(あのガシというかバシッというか金属音みたいな電子音)
 自分が猫なのに、周り全体と自分が同時に見えたり変な夢、しかもトム走り回っているのが碁盤の上
 やはり私は碁キチ?・・・只の○○老人かも知れないが

 マア何でも囲碁関連の夢になってしまうというのは、多少訳があります
 単純なことです、ネットに繋いで観戦したまま寝ているのでした。
「観戦」「睡眠」の区別が・・・
 ともかく3連休の真ん中だから昼間眠いなら寝れば良いという感じ
  暗転している画面をフィンガーパッドをこすって元に戻す。
 するとまだ寄せ合いが続いている
  半コウを争って・・・今打たれたのがしろ324手目・・・
 1時間半は熱戦が続いているみたい
   あれ!?私は1時間半しか寝ていないらしい
 マア細切れに寝ているからトータルでは辻褄が合っているのでしょう
  観戦局が終局したので対局待ち画面に戻ると3人もリストに載っている
  この時間にしては珍しい・・・流石3連休
 リストに向こう先くらいの人が居たので早速オファー
  なぜか目が醒めたばかりなのにためらわなかった、多分私の頭も連休バージョンなんでしょう
 しかし、やはり寝ぼけ老人だった
  接続したのは向こう3子局の相手でした
 イエ別段文句を言っているのではありません自分の予想と違っていただけ
  私の対局条件が持ち時間45分では3子までとなっているから、当然3子は条件範囲内です。
 リストにあった向こう先の人より3子の人のほうが先にエントリーしていたのでしょう。

 ところで私は職場でFさんの向こう4子、Kさんの向こう5子で鍛えられているせいか、向こう3子は何とか打てそうな感じです
 自分に言い聞かせることは「早く追いつき追い越そうと急がないこと」「黒さんに大きな模様を作らせない」「部分を打ち切ってしまわないで・・・決まりをつけないというか中途半端な形にしておく」
 これが正しいかどうか分かりませんが、そういう感じですね
  ネットでの初めての人との置き碁はとても気を使います
 「思いやり」みたいな「気を使う」ではありません
 例えば現在手合いが3子でも本来(本来というのも難しいけれど)向こう先とかが正しい手合いかもしれないものもあるはず。
 或いは低く登録した人が勝ち捲くっている途中だったり、伸び盛りの若者が急成長だったり
 だからそういう時は完膚なきまでやっつけられてしまうのです。
  「こちらは老人だ!そこまでひどいことをしないでくれ」です
 しかし情け容赦なく、3つ置いている人がどちらが白だか分からないような厳しい手でビシビシ鞭打たれることも・・・多々ある。
 だから、出だしは特に慎重
  「ゆっくりゆっくり」と呪文のように唱えるのです・・・これはホント
 ベッドの上に胡坐をかいて、扇子をパチパチさせながら

 今日の相手の人は「白、何するものぞ!」という感じが強かったのか?
 或いは素人のボケかかった老人相手に「3つも置けば・・・」というところでしょうか、少しファイトが空回りしていたようです。
 置石の威力は大きいけれど、しかし上手く使わないと威力を発揮しないことも
   ともかく勝敗だけで言うと幸いしました。
 気がつくと、働き者の女房殿が起き出している
  台所仕事の音がしている・・・その次は洗濯です
 仕事をしている人に早朝から遊んでいる所を見られるのは少しばつが悪いから、暫く狸寝入りを決め込むことにします。