なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

負けに行ったみたいな

2007-09-22 17:47:51 | Weblog
 この日(昨日金曜日)は久しぶりに、昼食後Kさんから声がかかった
 午前中にいつものFさんが休みなのに気がついたので、今日はどうなるかなと考えてはいました。
 迷い気味で弁当を食べ終わり入れ物を片付けたところでKさんから声がかかったのです。
 このとき自分で『本当に私は人付き合いが下手!』と、いまさらながら思いました。
 Fさんが居ないのだから、打つのはKさんと私しか居ないわけで「Kさん打ちましょう」と声をかければ自然ですよね
 ところが「Fさんが居ないから代用みたいに声をかけたと思われたくない」とか
「Kさんは遠慮がちだから、こちらから余り声をかけるのもプレッシャーというか押し付けみたい」などなど先回りして考えてしまうから・・・どうも「打ちたければ声を掛ける」それだけのことになかなかエネルギーが要るのです。
 だからKさんから声がかかれば渡りに船です
 
 さて階段を下りて「対局室」へ向かう途中
「Kさんとは最近どうですか?」
「今3子になってしまいました。2子で3連敗してしまいましてね」
 成る程それはいけない
  早碁を集中して打つ人にはよくあることなんだけれど・・・
  同じ人と続けて何局も打つと偏ることが多いでしょう
 でも3連敗はいけないと思うのです。
  同じ人と打っていると3連敗してもどこかで3連勝するから同じことだと考えるのでしょう
  確かにそういうことが多いからバランスが取れているのかも知れませんが
 でも連敗してもその後で止めるという努力というか、工夫が大事だと思うのです
 勿論そう思っただけでは、そうはならないことが多いですが。
  ともかく「連敗しない」あるいは「3連敗はしない」という努力もまた上達への力にならないだろうか?

 さて対局はKさんの向こう5子局
 立ち上がりで少々幻惑気味の手を打ったところ、黒さん少しよれ気味だった
  黒氏は無難といえば無難、消極的といえば消極的な感じがするけれど、これがKさんのキャラクターというか気風?だと思えば今後のKさんの指針というか方向が見えてきたような気がします。
  何だか今日は勝負事というより、今一醒めた感じで碁盤を見ている・・・自分でファイトのようなものを感じないのです。
  そういうこともあるのですね・・・年かなやはり!
 ともかく5子とはいえ細かくなるのは必至だろうと思える。
  黒氏は白の数子を捕獲して大きな地が出来たことで満足している様子。
  実はその反対側で黒の大きな地になりそうなところが消えているのに気がついていないかも・・・但し5子故に一箇所づつ綺麗にケリがついてしまうのは白としてあまり歓迎できないのですが。
 ともかく私の方は無駄なあがきはせず素直に打ちまして・・・
  かなり細かくなったことはなったのですが、それでも白は追い込みきれず黒3目勝ちとなりました。

 片八百長とまでは言わないけれど、これは白として闘志不足の一局とは言えそう
 怪しげな手でも何でもガンガン繰り出せばきっとどこかで黒が間違えたような気はするのですが・・・それが好いことかどうか?
  綺麗に負けたというか、白が平々凡々と打ったような
 ともかく今日の並べ直しで、まづ隅の定石の説明
  今日は白から隅の星に小ケイマかかり、黒1間受けで放置していたところで白が挟まれて隅にツケ、黒3三押さえ、白2段ハネ・・・あの変化
 もう一つは中盤での、何処に手をつけていくかの大局観に関する話
  実は私程度が人に教えるなんておこがましいとは思う
   自分でも所謂半可通だと思うのですが
  でも彼が素直に私の言葉を聞き入れれば少なくとも私程度にはなれるでしょうから、そこのところは余り気にしなくてもいいのかも?
 さてそういう意味で、大間違い見解かも知れないが・・・
 Kさんの性格からすると、一見消極的でも損はしていない手!そういう手が意識して打てると着手と気持ちがフィットしていくような気がする
 マア上手く言えないのですが。
  常に一杯一杯に打つことが良いことであるかも知れないけれど、その人にフィットしているかどうかは別問題だと思うのです。
 激しくなくても・一見穏やかでも決して遅れては居ない:但し相手が理不尽な、或いは道理を外れた手を打った場合には厳しく追及する・・・そういうのを身に着けてくれると良いなと思うのです。
 実はこれは私自身にも合っていそうでもあるのですがね
  マア今日のところはいつもK畑師匠が言っていた「棋道奨励」ということで、やる気を増幅し多少は自信を持ってくれたら、綺麗に負けた甲斐があるというもの?・・・

 ところで彼はやはり、地元の公民館で打って居るのだそうです
 成る程それなら対局不足という危惧はなくなります。
  そこでは元院生という人が居るのだとか
   その人はアマ5段!?
  一寸!それは低すぎないか?
 公民館には他に5段が大勢居るとか・・・『エ?院生経験者と同じ?』
  「イエ、同じ5段でも他の人とは2つくらい違うらしい」
  「成る程!、それなら分かるような気がする」