これは私のミニ棋士銘々伝に入れるべき記憶です。
この間は「一碁一会」とか出会っても打つ機会が無かった人の話をしましたが、彼とは3回打っています。
そして三連敗しているのは私です。
しかも、もしかしたら生涯その人との対戦成績3戦3敗と言うことになりそうです。
10年くらい前に一度打って、その翌年更にまた翌年と・・・それでこの7,8年は出会うことも無く一度も打っていません。
風の噂にせよ消息が流れて来るようなことはなさそうですから、多分このまま完敗の記録はそのままになるでしょうね。
もっとも、多少でも公式的な対局は最後の3局目だけですし・・・本当の公式記録としては残りませんから、記録は私の頭の中と言うか、心に残る記憶のみみたいなものかも知れません。
この人の名前はKBさんとして置きます。
私の知り合いにKの付く人が多いから区別をつけやすいようにKBとします
尤も名前については本人がそう名乗ったと言うことで、まあ多分本名とは思いますが、最初に出会ったときに彼が名乗ったものです。
次に出会ったのがその1年後です
人の顔と名前を覚えるのが苦手な私が彼の名前を憶えていた
彼のほうも私のそういう弱点などは知らなかったとは思いますが、二度目に合った時に名前を呼んで挨拶すると、「?」「よく憶えていましたね」という顔をしたのが印象的でした。
さて初めて出会ったのは
彼が私がゴロゴロしている碁会所にふらっとやって来たのです
「ふらっと」と言うのはあまり正しくないかも知れませんね、それ程暇をもてあましていると言うことではないでしょう。
むしろ時間を無駄にしないために、少しの隙間時間も無駄にしないために碁会所に寄ったという感じでしたね。
私の憶測では
彼はこの碁会所のある市の北隣の市の人だそうです、ここから約7,8Kmでしょう。
ここは県庁所在地ですから、何かとお役所などに用事があるのでこちらに来て、用事が早く済んだので碁会所に顔を出した・・・そんな風に感じたのです
彼は自分の住んでいる市の名前を言っただけですから、後は私の想像
でもなんとなく時間を気にする落ち着かない感じから、そんな風な印象があった
さて私の方の碁に付いての彼の第一印象は・・・実は打つ前の直感です
「かなり強そう」・・・
少なくとも私などより問題なく強いと思いました。
おそらく彼がK畑さんに先か互い先くらいか・・・
理由は・・・はっきりしないけれど、一言言葉を交わしただけで、後は本当に見ただけでそう感じた。
だから私としては対局は遠慮して、K畑さんか少なくとも私より強い人がお相手するのが良いかなと考えた・・・何だか私が相手ではせっかくのお客さんに失礼な感じでそう思ったのです。
ところが生憎間が悪くしかるべき人がいないので、私としては打っていただくのは嬉しいけれど「良いのかな?」と言う感じで対局した。
案の定「かなりの打ち手」と言う実感
マア、私のほうにも第一印象で気後れしているような面もありましたから、感じているよりは差が少ないかも知れませんが・・・
ともかく2回目も彼は同じような登場のしかたをしました。
この時も私がお相手をして完敗
彼がそれ程動かないのに、こちらが押されているような気がしてしまう
剣道で言えば彼は正眼の構えでスーと前に出てくるのだけれど、こちらは押されている圧迫感に耐え切れないと言う感じだろうか・・・
3回目はその碁会所ではなくて、縁は異なものと言う感じだろうか
その年の日本棋院支部対抗戦の県内予選でした
私たちの支部は弱小(他のメンバーに申し訳ない表現かな)だけれど、せめて年に一度は外の世界と交流を持とうと、この大会には参加していた。
しかもオリンピック精神?で2チーム参加です(参加費用を払えば参加できるのですから・・・)
しかも私などチーム編成上の間に合わせ的三将ですから、マア自他ともに結果を求められていないから気楽な参加
そうはいってもここでは全国大会を目指したチームが真剣に火花を散らしているので、空気に触れるだけでも何かエネルギーをもらえるような気がするのです。
ところで1回戦で当たったのが、北隣の市の支部チーム
向こうの三将が間に合わなくて、急遽補欠的に応援者から選んだ選手と・・・
何とそれがKBさんだった!!
マアなんと、欠員補充が彼では・・・戦う前にもう「火を見るより明らか」
それでも団体戦ですから最善は尽くさなくては・・・と言っても「一番初めに投了して雰囲気を悪くしない」と言った程度の努力?だけかも知れないけれど。
それでも自分で言うのもおかしいが、私はかなり善戦したらしい。
自分での碁の評価ではなく、周りの雰囲気と言うかそういう空気でしたね
私はただひたすら打つだけですが、取り囲んだギャラリーから伝わってくるものがあった・・・気のせいかも!?
実は私たちの支部は「参加しよう」的なお天気マーク的な人が多いのか6人で2チーム参加ですが、そのため身内のギャラリーなど居ません。
ところがどういう分けかあちらのチームは選手が3人しか居ないのに、応援と言うかサポーターと言うか倍ぐらいの人数が
マア、そういう人たちに取り囲まれての対局ですから、1手打つたびにKBさん側の評価と言うか形成判断での空気が震える感じがあった。
たぶんに私が過敏症かも知れませんがね(普段私は鈍感ですが)
大寄せに入る頃にはそういう緊張感を含んだ空気の中で対局していたような気がしていた。
小寄せに入る辺りで、ある時点で一気に空気が緩んだ気がした。
つまりもう私には逆転するチャンスが無くなったのでしょうね・・・それは対局相手のKBさんというより見物のギャラリーから伝わって来た様な気がする
ともあれ彼には3連敗
それでも3局目は終盤まではそこそこには打てたらしい。
このときの大会ではスイス方式の団体リーグ戦
本当は4回戦なんですが変則的に手空きがあって私たちは実質は3回戦
チームは1勝2敗/個人成績は2勝1敗
枠抜けを目標としていないチームの三将同士の対戦成績ではあるが、他の支部との交流対局は出来たし、個人的にはまずまずか。
それにしてもKBさんとはそれ以来出会っていない
私ももっといろんな出会いがありそうなところへ自分が出て行かなければ、そういう出会いは作りにくいでしょうね。
ネットは便利だけれど、仮面舞踏会みたいなところもあるし
この間は「一碁一会」とか出会っても打つ機会が無かった人の話をしましたが、彼とは3回打っています。
そして三連敗しているのは私です。
しかも、もしかしたら生涯その人との対戦成績3戦3敗と言うことになりそうです。
10年くらい前に一度打って、その翌年更にまた翌年と・・・それでこの7,8年は出会うことも無く一度も打っていません。
風の噂にせよ消息が流れて来るようなことはなさそうですから、多分このまま完敗の記録はそのままになるでしょうね。
もっとも、多少でも公式的な対局は最後の3局目だけですし・・・本当の公式記録としては残りませんから、記録は私の頭の中と言うか、心に残る記憶のみみたいなものかも知れません。
この人の名前はKBさんとして置きます。
私の知り合いにKの付く人が多いから区別をつけやすいようにKBとします
尤も名前については本人がそう名乗ったと言うことで、まあ多分本名とは思いますが、最初に出会ったときに彼が名乗ったものです。
次に出会ったのがその1年後です
人の顔と名前を覚えるのが苦手な私が彼の名前を憶えていた
彼のほうも私のそういう弱点などは知らなかったとは思いますが、二度目に合った時に名前を呼んで挨拶すると、「?」「よく憶えていましたね」という顔をしたのが印象的でした。
さて初めて出会ったのは
彼が私がゴロゴロしている碁会所にふらっとやって来たのです
「ふらっと」と言うのはあまり正しくないかも知れませんね、それ程暇をもてあましていると言うことではないでしょう。
むしろ時間を無駄にしないために、少しの隙間時間も無駄にしないために碁会所に寄ったという感じでしたね。
私の憶測では
彼はこの碁会所のある市の北隣の市の人だそうです、ここから約7,8Kmでしょう。
ここは県庁所在地ですから、何かとお役所などに用事があるのでこちらに来て、用事が早く済んだので碁会所に顔を出した・・・そんな風に感じたのです
彼は自分の住んでいる市の名前を言っただけですから、後は私の想像
でもなんとなく時間を気にする落ち着かない感じから、そんな風な印象があった
さて私の方の碁に付いての彼の第一印象は・・・実は打つ前の直感です
「かなり強そう」・・・
少なくとも私などより問題なく強いと思いました。
おそらく彼がK畑さんに先か互い先くらいか・・・
理由は・・・はっきりしないけれど、一言言葉を交わしただけで、後は本当に見ただけでそう感じた。
だから私としては対局は遠慮して、K畑さんか少なくとも私より強い人がお相手するのが良いかなと考えた・・・何だか私が相手ではせっかくのお客さんに失礼な感じでそう思ったのです。
ところが生憎間が悪くしかるべき人がいないので、私としては打っていただくのは嬉しいけれど「良いのかな?」と言う感じで対局した。
案の定「かなりの打ち手」と言う実感
マア、私のほうにも第一印象で気後れしているような面もありましたから、感じているよりは差が少ないかも知れませんが・・・
ともかく2回目も彼は同じような登場のしかたをしました。
この時も私がお相手をして完敗
彼がそれ程動かないのに、こちらが押されているような気がしてしまう
剣道で言えば彼は正眼の構えでスーと前に出てくるのだけれど、こちらは押されている圧迫感に耐え切れないと言う感じだろうか・・・
3回目はその碁会所ではなくて、縁は異なものと言う感じだろうか
その年の日本棋院支部対抗戦の県内予選でした
私たちの支部は弱小(他のメンバーに申し訳ない表現かな)だけれど、せめて年に一度は外の世界と交流を持とうと、この大会には参加していた。
しかもオリンピック精神?で2チーム参加です(参加費用を払えば参加できるのですから・・・)
しかも私などチーム編成上の間に合わせ的三将ですから、マア自他ともに結果を求められていないから気楽な参加
そうはいってもここでは全国大会を目指したチームが真剣に火花を散らしているので、空気に触れるだけでも何かエネルギーをもらえるような気がするのです。
ところで1回戦で当たったのが、北隣の市の支部チーム
向こうの三将が間に合わなくて、急遽補欠的に応援者から選んだ選手と・・・
何とそれがKBさんだった!!
マアなんと、欠員補充が彼では・・・戦う前にもう「火を見るより明らか」
それでも団体戦ですから最善は尽くさなくては・・・と言っても「一番初めに投了して雰囲気を悪くしない」と言った程度の努力?だけかも知れないけれど。
それでも自分で言うのもおかしいが、私はかなり善戦したらしい。
自分での碁の評価ではなく、周りの雰囲気と言うかそういう空気でしたね
私はただひたすら打つだけですが、取り囲んだギャラリーから伝わってくるものがあった・・・気のせいかも!?
実は私たちの支部は「参加しよう」的なお天気マーク的な人が多いのか6人で2チーム参加ですが、そのため身内のギャラリーなど居ません。
ところがどういう分けかあちらのチームは選手が3人しか居ないのに、応援と言うかサポーターと言うか倍ぐらいの人数が
マア、そういう人たちに取り囲まれての対局ですから、1手打つたびにKBさん側の評価と言うか形成判断での空気が震える感じがあった。
たぶんに私が過敏症かも知れませんがね(普段私は鈍感ですが)
大寄せに入る頃にはそういう緊張感を含んだ空気の中で対局していたような気がしていた。
小寄せに入る辺りで、ある時点で一気に空気が緩んだ気がした。
つまりもう私には逆転するチャンスが無くなったのでしょうね・・・それは対局相手のKBさんというより見物のギャラリーから伝わって来た様な気がする
ともあれ彼には3連敗
それでも3局目は終盤まではそこそこには打てたらしい。
このときの大会ではスイス方式の団体リーグ戦
本当は4回戦なんですが変則的に手空きがあって私たちは実質は3回戦
チームは1勝2敗/個人成績は2勝1敗
枠抜けを目標としていないチームの三将同士の対戦成績ではあるが、他の支部との交流対局は出来たし、個人的にはまずまずか。
それにしてもKBさんとはそれ以来出会っていない
私ももっといろんな出会いがありそうなところへ自分が出て行かなければ、そういう出会いは作りにくいでしょうね。
ネットは便利だけれど、仮面舞踏会みたいなところもあるし