なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

日本も昔は・・・

2010-09-16 01:48:21 | Weblog
 今外国漁船の問題がニュースで報道されています。
  中国・台湾と国境問題、他にも韓国との島の領有問題も有ります、、、マア政治的な事はここで話題にしませんが、感想を一つだけ言うと。
 私が生まれた時には戦争は終わっていましたが、父母の世代では満州の問題から国際連盟を脱退して戦争に突き進んで行った事件の数々がリアルで起きた時代。
 何だか此の頃は日本が逆に仕掛けられているような感じです。

 発展途上国の子供の服を見ると、子供のころを思い出すことが有ります。
  『昔は自分たちもアアだった』とか『○十年前の姿を見ているようだ』だとか。
 そうそう、服と言えば普段に着る「普段着」と出かける時に着る服は違いました。
  今でもそういう傾向は有るかもしれませんが、それはフォーマルかどうかということで、服が新しいかどうかが基準では無いでしょう。
 昔ならまず「よそいき着」であって、それが古くなると普段着に格下げになたものです。
  寝巻などはその良い例で、毎年夏に母が浴衣を縫ってくれて、それがその年の他所行き浴衣になり、去年の物は近所で着るか寝巻に格下げとなる。
 更にその先もあって、さらに使いこんだものは洗濯も繰り返されているので、生地が柔らかいと言う事でオシメに縫い直される。
 合理的と言えば合理的。
  そういう事はスーパーで売られている雑巾を見ると思いだす事も有る。
 これが文房具売り場にあったりするとなおさらです。
  雑巾にするタオルは使いこんだ古いものが具合が良い。
 それを粗く縫ったものが搾った具合も使い勝手も良いのですが、仮に新品のタオルを使ってミシンで縫った雑巾は好いとは言えない。
 新学期が始まる時には全員一枚新しい雑巾を持って登校するために、母は子供の人数分雑巾を用意したものです。
 それが、準備の手間を省いて、悪く言うとスーパーで買えば済むと言う事になっている。
   逆に家で作った雑巾の方がカッコ悪いか・・・
 もし全員がそういう雑巾を持って来るのならば、極端に言えば学校で必要分買う方が安く上がる。
  さあそれが合理的というかどうかという事は有りますが。

 そうそう今面白がって遊んでいる写真もそうですネ。
  昔、子供時代ですが家族揃って出かける時は、父は今の500ミリの牛乳パックより大きい2眼レフのカメラを持って行ったものです。
 当時はそれが最先端だったのでしょうか・・・
  今ではああいうカメラは見ない。
 その父の世代、、、父が子供時代にはカメラそのものが超贅沢品だったそうで、家族写真を撮るなら写真館に行って撮って貰う時代。
 その写真館だって何処にでも有るわけでは無かったでしょう。
  
 既に亡くなった叔父がいますが、この人は母の従兄弟で、奥さんは父の妹ですからその家の従兄弟たちは相当近い血縁になります。
 住んでいる所も近所ですので従兄弟たちともつき合いも多かったですが、その叔父の話で。
 この人がその時代で言うと超道楽息子。
  いや彼の父親が大甘オヤジだったのでしょう。
 この叔父がその時代の最先端のカメラが大好きで、父親にカメラを買って貰って写真を撮って歩いていたそうです。
 あの時代ですからこういうものを買ってやれると言う事は、普通は大金持ちの家のボンボンとか、相当生活に余裕がある家の子供なので、世間の評価は大甘オヤジにバカ息子という事でしょうね。
 それが「好きこそものの上手なれ」では有りませんが写真館を開業して、商売になってしまったのですから面白い。
 当時のことですから撮影した写真の現像まで自分でやるのですから、そういう事になりやすいのでしょうが。
 今では街の個人営業の写真屋さんは大変だと思いますが当時はちゃんと商売になっていたようで、いくつかの学校の卒業アルバムを負かされるとか、公式行事に参加するような事で商売を広げて行ったようです。

 好きな事をやって、それが商売になる生き方も有るし、私みたいに何をやっても道楽の域を越えないものも有るから。
 個人的には、好き事は道楽に留めて置く方が面白いと思っています。