水戸芸術館の現代美術ギャラリーで、宮城県女川町の海上輸送用のコンテナを使った仮設住宅を作った、坂茂(ばんしげる)さんの展示が行われているというので行ってきました。

超久しぶりに間近に見上げるタワー。
もう、その近くに、いきなり女川町のコンテナ仮設住宅のモックアップが置いてます。
でも、まずコンテナの方へ。

女川の写真などが展示されています。

天井の波波が、コンテナな感じ。
では、住宅の方へお邪魔します。

素敵なリビング。ここがコンテナとコンテナの間の空間を利用してます。
台所やバスルームなどの水回りがコンテナ部。
いやもう、普通に住みたいですけど
仮設じゃもったいない感じです。
コンテナを市松模様に積んで、その隙間も活用しているのだそうです。

というわけで、このモックアップはコンテナ2個+隙間1個なので、1.5軒分です。
では、ようやく中へ。

ええ、もう、結構満足。
中へ入って、チケットは美香ちゃんが送ってくれたものをありがたく使わせていただきます。
ギャラリーの入口は2階です。
ではでは。

その前にある、紙の茶室が歓迎してくれます。粋です

入口にちゃんと一輪挿しも(左の筒)。

欲しーっ!
そうだ。
こちらは、全ての作品撮影可、です
ただし、フラッシュ撮影、動画撮影、三脚使用、は、NG
です。
建築好きな方は、ぜひ、カメラをお忘れ無きよう。
まず、紙の家。の中にある、紙と木でできた椅子。

座れます。茶室の後だと、普通に見えちゃいます。
その他、今までに設計した空間を使った建物や、竹かごのような構造物など、あ、見たことある的な建物の写真や模型が並びます。
吉永小百合さんが出演していた、AQUOSのCMに使われた家も、坂さんの設計でした。
この両側にパネルや模型がたくさん。

柱は全て建材となる紙管です。
再生紙を利用しているそうです。
紙管の建築基準が無かったので(そらそうだ
)強度試験の様子などもありました。
そして、この辺りからちょっと様子が変わってきて。
災害支援、の文字が出てきます。
「われわれ建築家は一般社会のために役に立っているのか?」という疑問が書かれていて。
自然災害で多くの人が家を失い、決して居心地は良くないであろう避難所や仮設住宅に身を寄せているのを見て、「われわれ建築家ならもっといい仮設住宅が作れるのでは」から始まった活動が形となったのが、あの、女川のコンテナ住宅なのだそうです
その前身が、移動する美術館、ノマディック美術館で、行く先々でコンテナを調達して開設されてます。
2007年には東京に来て、今はメキシコシティにいる?そうです。
そして、ビックリしたのがこちら。
地震で壊れてしまったクライストチャーチの大聖堂、仮設の聖堂は紙管で作られるそうです。

今年の5月に完成予定。
本物が蘇るまでの間、代わりにがんばるわけね。
災害支援マップのパネルが掲示されてました。

日本だけでなく、世界中です。
中国四川省(今日も大きな地震がありましたね)にも紙管で作った建物があるそうです。
他にも、支援の原点ともなったルワンダで使われた紙シェルターや、阪神淡路大震災の時の紙で作ったログハウスもありました。
そしてこちらは最近の。
東日本大震災で活躍した避難所用間仕切りシステム。

紙管と、布と、安全ピンでできています。

これはね、涙が出ます。

実際に使われたわけで、お隣と隔てているのは薄布一枚です。
壁とはいえ、この壁、寄りかかることができません。
空気が動くと、一緒に揺れます。
そんなものでも、空間を仕切る、というのは重要なんですね。
普段、なにげに寄りかかっている壁、ありがたいです
紙管のジョイント部分が樹脂タイプ。

資材の軽量化と、利用後の環境への最大限の配慮が見えます。
ここまでが、非常時の仮設住宅にもなり得る建造物。
見応えもあるし、住まいについて考えさせられます。
ここから、木造になります。
とはいえ、新しい木造って感じです。
再来年完成予定の、大分県立美術館に使われる構造体。

板を何枚も重ね、中心にH鋼、外側は耐火被覆。ひゃーっ
最後に大物が待ち構えていました。

木材でこの形。
絶対、楽しいに決まってるよ、この巨大な積み木!
フランスのポンピドー・センター・メスの建設の様子を記録した映像が流れていて(好きな人には)なかなか見応えありです
ああー、わたし、絶対、建築物好きだ-、と今更ながらに実感し、しまった、広角持ってもう一度行くかな、な気満々なんですけど、どうしましょう。
5月12日まで開催してます

超久しぶりに間近に見上げるタワー。
もう、その近くに、いきなり女川町のコンテナ仮設住宅のモックアップが置いてます。
でも、まずコンテナの方へ。

女川の写真などが展示されています。

天井の波波が、コンテナな感じ。
では、住宅の方へお邪魔します。

素敵なリビング。ここがコンテナとコンテナの間の空間を利用してます。
台所やバスルームなどの水回りがコンテナ部。
いやもう、普通に住みたいですけど

仮設じゃもったいない感じです。
コンテナを市松模様に積んで、その隙間も活用しているのだそうです。

というわけで、このモックアップはコンテナ2個+隙間1個なので、1.5軒分です。
では、ようやく中へ。

ええ、もう、結構満足。
中へ入って、チケットは美香ちゃんが送ってくれたものをありがたく使わせていただきます。
ギャラリーの入口は2階です。
ではでは。

その前にある、紙の茶室が歓迎してくれます。粋です


入口にちゃんと一輪挿しも(左の筒)。

欲しーっ!

そうだ。
こちらは、全ての作品撮影可、です

ただし、フラッシュ撮影、動画撮影、三脚使用、は、NG

建築好きな方は、ぜひ、カメラをお忘れ無きよう。
まず、紙の家。の中にある、紙と木でできた椅子。

座れます。茶室の後だと、普通に見えちゃいます。
その他、今までに設計した空間を使った建物や、竹かごのような構造物など、あ、見たことある的な建物の写真や模型が並びます。
吉永小百合さんが出演していた、AQUOSのCMに使われた家も、坂さんの設計でした。
この両側にパネルや模型がたくさん。

柱は全て建材となる紙管です。
再生紙を利用しているそうです。
紙管の建築基準が無かったので(そらそうだ

そして、この辺りからちょっと様子が変わってきて。
災害支援、の文字が出てきます。
「われわれ建築家は一般社会のために役に立っているのか?」という疑問が書かれていて。
自然災害で多くの人が家を失い、決して居心地は良くないであろう避難所や仮設住宅に身を寄せているのを見て、「われわれ建築家ならもっといい仮設住宅が作れるのでは」から始まった活動が形となったのが、あの、女川のコンテナ住宅なのだそうです

その前身が、移動する美術館、ノマディック美術館で、行く先々でコンテナを調達して開設されてます。
2007年には東京に来て、今はメキシコシティにいる?そうです。
そして、ビックリしたのがこちら。
地震で壊れてしまったクライストチャーチの大聖堂、仮設の聖堂は紙管で作られるそうです。

今年の5月に完成予定。
本物が蘇るまでの間、代わりにがんばるわけね。
災害支援マップのパネルが掲示されてました。

日本だけでなく、世界中です。
中国四川省(今日も大きな地震がありましたね)にも紙管で作った建物があるそうです。
他にも、支援の原点ともなったルワンダで使われた紙シェルターや、阪神淡路大震災の時の紙で作ったログハウスもありました。
そしてこちらは最近の。
東日本大震災で活躍した避難所用間仕切りシステム。

紙管と、布と、安全ピンでできています。

これはね、涙が出ます。

実際に使われたわけで、お隣と隔てているのは薄布一枚です。
壁とはいえ、この壁、寄りかかることができません。
空気が動くと、一緒に揺れます。
そんなものでも、空間を仕切る、というのは重要なんですね。
普段、なにげに寄りかかっている壁、ありがたいです

紙管のジョイント部分が樹脂タイプ。

資材の軽量化と、利用後の環境への最大限の配慮が見えます。
ここまでが、非常時の仮設住宅にもなり得る建造物。
見応えもあるし、住まいについて考えさせられます。
ここから、木造になります。
とはいえ、新しい木造って感じです。
再来年完成予定の、大分県立美術館に使われる構造体。

板を何枚も重ね、中心にH鋼、外側は耐火被覆。ひゃーっ

最後に大物が待ち構えていました。

木材でこの形。
絶対、楽しいに決まってるよ、この巨大な積み木!

フランスのポンピドー・センター・メスの建設の様子を記録した映像が流れていて(好きな人には)なかなか見応えありです

ああー、わたし、絶対、建築物好きだ-、と今更ながらに実感し、しまった、広角持ってもう一度行くかな、な気満々なんですけど、どうしましょう。
5月12日まで開催してます
