転院の日が来た。不安と期待で複雑な心境だ。妻の運転で病院を目指す。昨日までの天気が嘘のように爽やかな五月晴れだ。ジャズミュージシャンの弟が付き添ってくれる。娘はワーホリでオーストラリアだ。息子は大学を卒業して就職したばかりで二人ともそばにいない。弟は大宮在住で、東京の大手楽器店の教室でアルトサックスを教えたり、チェルシーカルテットというバンドを組織してフリーで演奏活動をしている。ライザミネリのNHKでのステージに出たりした。若いときはブルーコーツに所属していた。
四人部屋の病室に案内され、ひとまず落ち着いた。ほどなくしてドクターの問診がはじまった。生年月日、氏名、日付、場所等の確認から始まって、引き算による脳機能の確認(100-7=93、さらに(93-7)というように答えから7を繰り返し引いていくというものだ)、マヒの状態のチェック、既往症や服薬の確認、身長・体重・血圧の測定、予期してなかった質問は「リハビリの目的は?」だった。
四人部屋の病室に案内され、ひとまず落ち着いた。ほどなくしてドクターの問診がはじまった。生年月日、氏名、日付、場所等の確認から始まって、引き算による脳機能の確認(100-7=93、さらに(93-7)というように答えから7を繰り返し引いていくというものだ)、マヒの状態のチェック、既往症や服薬の確認、身長・体重・血圧の測定、予期してなかった質問は「リハビリの目的は?」だった。