明美指圧はりきゅう室の健康歳時記

季節の変化を身心で感じていますか?

九鍼十二原篇 ⑤

2013-06-22 21:44:10 | 学問

今月の例会は、福岡に行っていたため、後日講義を録音で聞きました。

今回は臨床にとても重要な内容でした。

夫れ気の脈に在るや、邪気は上に在り、濁気は中に在り、清気は下に在り。故に陥脈に鍼すれば則ち邪気出で、中脈に鍼すれば則ち濁気出で、鍼大だ深ければ則ち邪気反って沈み、病益す。故に曰く、皮肉筋脈に各おの処する所あり、病に各おの宜しき所あり。各おの形を同じくせず、各おの以て其の宜しき所に任ず。実することなく虚することなく、不足を損じて有余益す。是れ甚病と謂い、病益ます甚だし。五脈を取るものは死し、三脈を取るものは恇う。陰を奪うものは死し、陽を奪うものは狂う。鍼の害畢われり。

これを刺して気至らざれば、其の数を問うなかれ。これを刺して気至れば、乃ちこれを去り、復た鍼するなかれ。鍼に各おの宜しき所あり、各おの形を同じくせず、各おの其の為す所に任ず。刺の要は、気至りて効あり、効の信は、風の雲を吹くが若く、明乎として蒼天を見るが若し。刺の道畢われり。

病には種類があり、それぞれ病のある場所が違うので、それを見極めて鍼をしなければ

かえって病を深くしてしまう。とあります。

また、刺す深さだけでなく、どういう形の鍼を用いるかも大切と・・・

私は開業当時、寸三、二番の銀鍼を使っていましたが、

年数を重ねるごとに、その方の体質や病により、もう少し細い鍼、太い鍼、長さも変えて使い分けるようになってきています。

「陽を奪うものは狂う」の文章を八木会長は、

陽は三陽経のことで、狂うとは、今でいう精神疾患や心身症、うつ病とも考えられ、

この考えを逆に使うと、このような疾患も改善していくであろう。と。

どういうことかといえば、陽を奪うから狂すのであるなら、陽を補えばよいのでは?と。

特に胃経の原穴、衝陽穴は?と。確かに胃経に反応の出ている方は多いように感じます。

「これを刺して気至らざれば、其の数を問うなかれ。」

この文章も実感しますね。

鍼をして症状が快方にむかった手ごたえがあっても、

余り早く施術が終わっては申し訳ないと、サービスに色々加えてしまいます。

来られる方のほとんどが、時間を長く施術する方が効果があると思われているようですが、

時間ではなく、内容なのですよね。

慰安的な気持ちよさを求められる方と、治す目的の方でとらえ方が違うのは仕方ないことですが、臨床家としては、負担を少なく効果が上げられることを目指します。

これからは、きちんと説明もしていくことも大切と感じました。

「効の信は、風の雲を吹くが若く、明乎として蒼天を見るが若し。」

施術の効果がはっきり出ると、本当にこの文章のような感覚を体感します。

身体が軽くなり、身体が動くので、

また無理をされ痛めてしまう。なんてこともありますね(^_^;)

こう読んでみますと、古典なのに古さを感じませんね。

この先も楽しみになります♪


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今日は夏至です

2013-06-21 21:14:54 | 二十四節氣

今日は、二十四節氣の夏至です。

梅雨真っただ中の今、そのようには思えませんが、

陽が一番盛んな時。

先日福岡へ行きましたが

以前勤めていた会社の本社が福岡なのですが、

当時お世話になった上司が、今福岡にいらっしゃるので、

久しぶりにご夫妻とお会いしました。

一緒に会食をした際、

夜8時近くになるのに、まだうっすら明るいので驚きました。

静岡は、7時半ごろには暗くなりますので、

当然のことなのでしょうが、日本列島の長さを感じましたよ。


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福岡観光してきました

2013-06-17 22:05:47 | 日記・エッセイ・コラム

先日、学会の後一日伸ばし、観光してきました。

福岡は、静岡より遥かに都会で繁華街も魅力的ですが、

神社仏閣が多いことに驚きました。

まず、学会が行われた会場の真正面に、

水鏡神社」があり、昼休みに立ち寄りますと、

アジサイもきれいで、天神の名の由来のある神社でした。

その近くには、「福岡市赤煉瓦文化館」無料で見学できましたよ。

素敵な建物でした。

博多駅から歩いて10分位で「住吉神社」、ちょうど結婚式に出会いました。

えびす様もかわいらしかったですね。

そこから、数分で「楽水園」どちらも都会を忘れさせる空間です。

少し繁華街から離れまして、

大濠公園、日本庭園」「平野神社」「鳥飼神社

鳥飼神社は歩いていて偶然出会ったのですが、

大変心地よさを感じた神社で、古くから歴史のある神社のようです。

鳥飼神社の不老水をいただいてきましたから、益々元氣になります!

ガイドブックに載っていないのが、不思議です。

そして養生訓で有名な、貝原益軒のお墓がある「金龍寺

こちらも、広くてとてもきれいにされていて、晴々とした氣分になれました。

御朱印を書いていただきましたら、朝のお忙しい時間なのに、

御住職様が、お話しもして下さり、大変ありがたかったです。

少し足を延ばして、「筥崎宮」。こちらも清々しく、

湧出石という、触れるとパワーがいただけるとの言われがある石に、

しっかり触らせていただきました(^_^;)

筥崎宮の参道途中に、「菩提樹の花が咲いています」の案内に誘われるまま「恵光院」へ、初めて見た菩提樹の花は、黄色く鈴なりのかわいい花でした。

本堂内も公開していて、こじんまりしていますが、素敵なお寺でした。

そして博多駅の屋上では、福岡市内360度見渡せると聞きましたので、

行って見ますと,さすがJR。「鉄道神社」が設けてありました。

そこに、九州全域を電車ごっこしている子供の人形があり、思わず顔が緩みました。

学会と観光、充実した日々でリフレッシュできました。これからも頑張ります!

13616_2 水鏡神社です。

13616_3 

鳥飼神社。来年の大河ドラマの黒田官兵衛の幟が・・

 

13616_5 貝原益軒の像とお墓

13616_6 電車ごっこの人形

13616_7 歩いていたら、ヤクルト50周年記念の碑がありました。


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学術大会に参加して

2013-06-15 21:38:44 | 学問

6月7、8、9日の3日間、

(公社)全日本鍼灸学会 学術大会に参加してきました。

私が参加した目的は、大きく2つ。

ひとつは、

脳卒中リハビリテーションの革新を目指す促通反復療法(川平法)

の川平和美先生の講演を直接お聞きしたかったこと。

2つ目は、

首藤傳明先生の実技セッションとランチョンラミナーに参加して、

直接お話を聞きたい。と思ったからです。

川平先生は、昨年テレビ出演された時に初めて拝見しました。

脳卒中リハビリテーションに促通反復療法を取り入れ、

回復されていく患者さんを見まして、鍼灸師としても参考になることがあると思いました。

全ての方が対象になるわけではないようですが、

患者さんと術者の両方の意識と行動で変わっていくようです。

動画も拝見し、昨年のテレビ放送時より、更に進化していて、

振動を加えるのがポイント、とのことでした。

動画を見ただけで実際にすぐできるわけではありませんが、

後遺症のある方に、紹介できればと思います。

首藤先生は、経絡治療をされていますが、

超旋刺という刺鍼法を、動画で実技公開されました。

浅くても氣を感じて刺鍼することが大事。

それに加え、「上達のコツ」も紹介下さり、

やはり日々勉強しかない。との結論。

東洋医学だけでなく、医療全般、自分自身にも刺鍼し練習。

日々鍼をすることで、氣血の滞りを防ぐので、病にかかりにくいが、

鍼をしていないと、気が滞り、それにより血も滞り、腫瘍となる。

だから、自分に鍼をして病を遠ざけることが大事と。

また、壁にぶつかり、試行錯誤していくことが、成長につながる。

先生も40年かけて自信をつけてきた。と話され、少し希望がもてました。

他にも、色々なテーマの講義も受けましたので、

今後の臨床に役立てていきます。


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今日は芒種です

2013-06-05 22:39:54 | 二十四節氣

今日は、二十四節氣の芒種です。

田植えをする時期をいうようですが、

最近は、早く植えるところが多いようですね。

今年は、梅雨に早く入りましたが

今のところ、雨はあまりありませんね。

農作物にとっては、雨はなくてはならないものです。

ほどほどに降ってくれるように祈るのは、

人間の勝手でしょうか?

雨で濡れたまま冷房にあたらないように、

氣をつけて下さい。

この時期も、冷えには注意!ですよ。


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