トビウオの刺身
晩のおかずがトビウオだった。それも刺身。トビウオの刺身が美味いのを知ったのは最近のことである。空を飛ぶ魚としてしか知っておらず、変わった魚、という印象しかなかったのでまさか刺身になるとは思いもしなかった。どこで獲れたものだと思うか? クイズである。・・・・・・・・・。すぐに答えを言ってしまうのだが・・・東京湾。ホントか、と思う人も多いはず。意外な感じがする。そんな近場で獲れるのか、東京湾を魚が飛ぶなど想像できない。でも東京湾で獲れたそうだ。安藤忠雄などが東京湾の埋め立て地を森にする、などと言っているが、彼が言うと勢いが付いてしまって、もっと面積を増やそうなどという話がすぐに持ちあがったりするからかなわない。私は、森をつくるのは結構だと思うが埋め立ては最小限にすべきだと思う。都市排水の浄化がこれまで以上に進めば、今まで減少していた海に魚が戻ってくるだろう。今でも、以前より少しではあるが魚が増えているという話も聞く。江戸前の魚が多く食べられるようになれば楽しいではないか。安藤忠雄の計画は大々的過ぎて、海の生き物は死滅するのではないか。それでは、つまらない。ゴミの問題があるのだろうが、銚子近辺まで持っていって、太平洋へ向かって埋め立て地を突き出させたらどうだろう。広いしいくらでも突き出すことができる。荒唐無稽な話と思われるかもしれないが、東京湾の埋め立てには限界があるだろうし、生きた海にしていくためには、埋め立てもいい加減にした方がよいと思う。
トビウオは白身の魚で、透明がかっている。味は淡白で美味いが、鯛の淡白さに較べると、少しモチッとしていて重たい。塩焼きにしても美味いそうだ。