久慈駅に夕方6時半頃到着
■浄土ヶ浜(宮古市)■
4日、列車で遠野から移動し、太平洋の三陸海岸へ出た。釜石から宮古へ。
流紋岩(石英粗面岩)の岩肌
ウミネコ。ここは夏場は海水浴場として賑わうようだが、さすがに
今はまだ泳いでいる人は見かけなかった。
■浄土ヶ浜とはうわさには聞いていたが、静かなところだった。あいにくの曇り空だったがかえって涼しくもあり良かったのかもしれない。観光客は絶えることがなく、浜は岩岩に囲まれているせいか、人の声が意外に反響するのだった。角の取れた薄灰色の平たい石が折り重なるように万遍無く広がったこの浜を見ていると、初めてここの風景に何かを見い出した者が、「浄土ヶ浜」と名付けたのも分かるような気がした。私が訪れるまでは地元の高校生くらいの連中が石を水面に投げて跳ね返らせ遊んでいたのだが、その頃から観光客がぞろぞろと増え、記念写真を撮ったりする人々の姿が目立つようになった。時間帯がそうだったのだろう。
動画は浜の全体の様子、ケータイで撮った。雰囲気は分かると思う。2枚目のフォトは家族連れの旅行客だろう。ウミネコに餌を子供がやると恐れもせず飛んで食べにくる。浜には人の食べ残した残飯など鳥の餌になるようなものはなく、チリ一つ落ちていないのだった。夏はこの浜は海水浴場になるそうだが(もちろん、今、海水パンツ一丁で泳いでも悪いわけではない)、その時もこんなにキレイなのだろうかと思った。この浜を大切に扱う地元の人々の気持ちの表れなのだろうか、などと思ったりしたのであった。1枚目のフォトは流紋岩の岩肌が露出する周りの景色。手前に浮かぶボートからそのスケールはおよそ想像できると思う。このように島に囲われた形になっているので、浜は、波静か、なのだ。この後遊覧船で、湾の外へ出たのだが、波も荒く風強く、同じ海なのかと思うくらい様子が違っていたのである。静かな浄土ヶ浜は、夜、月夜の晩などはたぶんもっと静寂で素晴らしく幻想的な世界だろう。