カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

街歩き・神田の辺り

2012-05-12 | エッセイ

先日の連休中に、行くところがこれといって無いので都内の神田の辺りを歩いた。神田とくれば蕎麦を思いつくが特に食べることもなかった。また、神田とくれば古本も思いつくが特に古本屋を見て歩くこともなかった。ただぶらぶらと歩いた。店が集積した界隈は自分が歩いたところとは少しずれたところにあるようだったが特に気にはしなかった。JRの高架下はここも例外ではなく店が入っていた。古びたレンガのアーチが連続してその店々と相まって好い雰囲気を出していた。

歩いていると、ICHIGOYA(イチゴヤ)とローマ字で書かれたある店の看板を偶然目にした。その下に漢字で「酒」の字が見えたのでワインを買えたり飲んだりできる「酒場」なのだなと思った。ワインの原料はもちろんイチゴである。「酒場」の横にやはり漢字で「葡萄」と書かれてあるのがすぐに目に入った。葡萄の字を見て頭の中には赤いイチゴが思い浮かんでいた。葡萄は、ぶどう、だな。あれ?イチゴと違うな。葡萄はあの紫色の丸い房の・・・、あれ?葡萄酒はぶどうからだ。あっ、「葡萄酒場」はワインなんだ。あっ、ワインは葡萄でいいんじゃん・・・。あっ、イ、イチゴが変なんだぁ。最後はどうしても、だぁで終わるのである。何と紛らわしい店の名前か。そしてすぐに覚えてしまった。・・・・・・。而して、店の中に入って飲もうとしたらまさかイチゴのワインということはあるまいな。頭の中で切り替わる音がガチャガチャとしそうなくらいだ。さて、そうなってくるとイチゴという名も果物のイチゴかどうか分からない。こちらが、通りすがりの者が勝手にそう決め込んでいるだけだ。その店の実態を知っている人は特に紛らわしく思わないであろうことは分かるのである。ところで私の住む街には柿から作った柿ワインというのがあり、結構珍しがられている。これは本当に柿が原料である。


























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