カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

久々に映画を観た。「ジョン・カーター」

2012-05-15 | エッセイ

 テレビで「風の谷のナウシカ」を放送していたので観た。多分もう何回目かの放送だと思う。しかし気付くと驚いたことに自分は観たのは初めてだった。通して見たことはもちろん細切れで見たこともなかったのである。だから時間の経った映画と言えるかもしれないが自分にとっては新鮮だった。主人公の健康さと明るさは思ったとおりだったけれど、その周りの環境は捉えようによっては相当暗い感じだ。両者はほとんどミスマッチといってもいいくらいのものだが、この感じは作り物の世界にはよくあることで、SFものに多い。日常的なディテールがほとんど無いことも共通する。主人公は戦いにばかり明け暮れているかのようなのである。しかしとにかくとても良かったのである。面白くなかったら切り替えようと思っていたのだが、つい引き込まれて近年には珍しく最後まで観た。
 SFものが好きで、「ジョン・カーター」が封切られたので観に行った。バローズの火星シリーズは10代の頃の愛読書だった。当時「創元推理文庫」というところから出ていて、新書、古本などを買っては読み続けた。文字で書かれたものを想像的に読んでいたわけだが、これを映像として観られるまでに30年以上の歳月を要したことになる。パソコンの発達も待たねばならなかったし、CGや動画の技術的発展も待たねばならなかったということである。世評はいろいろあるようだが、私にはそんなことはもう関係なく、すぐにその世界に引き込まれた。3Dで見るのは初めてだったがそちらにした。黒のメガネを買って観た。英語より吹き替えの方が自分にとっては言葉が分かって臨場感があリ、字幕を読む忙しさがなくて良かった。実に堪能した。自分が活字から思い描いたものとの違いもあるにはあったが特には気にもならず、却って楽しめてあっという間に時間が過ぎた。ところでここでも気づいたのだが、やはり、ものを食べたりする日常的な部分が無いので後で笑ってしまった。アクションものの主人公はものを食べなくても大丈夫らしいのだ。アクション、ラブロマンスとしてとても良いし展開もスピーディーだったから付いて行くのがやっとだったが飽きとは無縁だった。あっという間に観終わってしまい、夜の道を歩いて帰った。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする