24番札所最御崎寺を打ち終えスカイラインの道を選ぶが本来は来た道を戻るらしい。しかし、スカイラインをチョイス。快晴のため海が最高にきれいで眺望が本に載っているのと同じだ。
スカイラインから室津港を望む
遠くに津照寺のある室津港が見える。そこに向っている漁船の波線がきれいに海に描かれていた。スカイラインを下りて国道に出たら薄汚れてあまりぱっとしない修行僧みたいなお遍路さんに逢う。「岬を巡ってこなかったのですか」と聞かれ、岬は観光(この場合観光なのか?)してきたのでこちらを通ってきたと言ったら、「そうですか今、下りてきた道は、昔はなかったのですよ」と言われ、ついつい景色が良いほうを、本当は戻りたくなかった。・・・
いつのまにかいろいろ話しをしながら津照寺の門前まで歩いた。話を聞いたら、実家は山梨のお寺とのこと。今はサラリーマンだがいつかは寺を・・・継ぐか継がないか迷っているとのこと。遍路はこれで6巡目。3巡目からは野宿遍路をしながら毎日30㌔くらい歩いているとのこと。後半はやはり疲れるそうだ。「寺を継いだら親が安心するのではないのですか」と言ったら笑っていた。(考えているみたいだった)
25番札所津照寺での勤行はやはり門前の小僧・・・見事の一言だった。今日の野宿は金剛頂寺の山中にするので酒を仕入れて行きますと酒屋の前で別れた。ちなみに十善は声明しないとのこと。いろんな人が四国遍路を巡っているのだ。これも一期一会。人は身なりで判断してはいけない反省。
25番札所津照寺
のこり4㌔手前で宮崎の遍路さんが靴を脱いで休んでいたので一緒に休む。本当はどちらも足が痛いのだ。山の中の遍路道を上りようやく山門に到着したと思ったらここからまだ上りの厄除けの石段があった。ああ疲れる。境内はバス遍路さんでいっぱい。早々に26番札所を打って今日の宿金剛頂寺宿坊へ。変更して正解だった。夕食は昨日のメンバーに新たに六人の十二人でにぎやかな酒宴になった。これでいいのだろうか?南無大師遍照金剛・・・ちなみに焼酎は置いてない般若湯とビールだけ・・・宿坊は一人部屋だったが早く予約した人たちはなぜか相部屋だった。夜桜がきれいだおやすみなさい。
26番札所金剛頂寺 厄坂