大阪フィル「第9シンフォニーの夕べ」2日目をもって、2016年のお仕事終了。大阪フィル合唱団のパフォーマンスについつは、お顔を紅潮させたマエストロのポーガさんからも、”Fantastic!!"と大絶賛して頂きました。
お客様の立場からは色々なご意見・ご感想はあると思われますが、合唱指揮者として、今回の第九は、コバケン先生との「燃える第九」とはまた別の意味で、大きな記念碑となりました。
一言で表するなら、フェスティバルホールの巨大な空間をようやくコーラスの声で満たすことができた、という手応えです。
ザ・シンフォニーホールの場合、広さも程よく、コーラスの力不足をホールの美しいアコースティックが助けてくれるのですが、フェスティバルホールは、生半可な発声を受け付けません。力任せに歌ったところで跳ね返されるのがオチです。
今宵の「第九」を聴きながら、日頃の呼吸法と発声練習の成果によって、ああ、ようやくフェスティバルホールに認められるコーラスとなったのかな、という手応えを覚えたのです。
もちろん、その質や完成度については、まだまだ発展途上ではありますが、昨年とは全く別の次元で音楽のできたことは、大きな歓びであり、今後への励みとなります。
個人的にもポーガさんの指揮からは、様々な啓示を受けました。それが何であるかは、ひとまず企業秘密としますが、今後の自分の指揮活動に生かして参ります。
とまれ、オーケストラと合唱の共同作業によって、アンドリス・ポーガさんの清新な美学に、熱い血を通わせることのできたことを祝したいと思います。