福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

尾高忠明&大フィル ブラームス・チクルスⅡ

2019-10-03 09:47:55 | コンサート


遅れてやってきた、尾高先生&大フィルのブラームス・チクルス第2弾。

尾高先生渾身の「2番」でした。

遅れてやってきたのは、コンマスの田野倉さんも同じ。このタイミングで再会、共演できたことをお互いに喜び合いました!

我ら大フィル合唱団は、「アルト・ラプソディー」「運命の歌」の2作品で参加。ひとつの演奏会に2曲歌わせて頂けるとは何という幸せ!



「アルト・ラプソディー」での大フィル合唱団男声部は、清水華澄さんの圧巻の独唱に傷をつけないよう、頑張ってくれました。男声だけで世界を作ることの難しさ。この公演のための挑戦は、大きな財産となることでしょう。

「運命の歌」は、シモーネ・ヤングさんとの共演以来、二度目の取り組み。団員もわたしも、前回よりも作品の本質に近づけたかな? 少しは成長できたのでは? との感触があります。しかし、益々、目指す頂は高くなり、ゴールの遠のくのも感じます。



それにしても、清水華澄さんの歌は素晴らしかった。オーケストラも男声合唱も、彼女のために音量、声量をセーブする場面は皆無! 
豊かな声と深い情感によって、「アルト・ラプソディー」のワーグナー的本質を余すことなく描いてくれました。
年末の「第九」で再びお目にかかれることが、とても楽しみです。