新年明けましておめでとうございます。
昨年はお世話なりました。
本年もよろしくお願い致します。
昨年は、まだまだ合唱指揮活動が本格的に復活できなかったこともあり、自己研鑽に多くの時間を割いた1年となりました。
昨年は、まだまだ合唱指揮活動が本格的に復活できなかったこともあり、自己研鑽に多くの時間を割いた1年となりました。
レッスンや本番の減少は、精神的にも経済的にも辛いことではありましたが、コロナ禍前の多忙の日々ではできなかったであろう勉強の出来たことは幸いでした。
腰を据えてスコアを読んだり、指揮法、発声法について考察した時間は、既に日々のレッスンに生かされておりますし、今後のわたしの活動を支えてくれることになりましょう。
そんな日々にあって、ふたつの大きな演奏会がありました。
ひとつは、昨年3月13日に行われたのやまと国際オペラ協会によるモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」ハイライト&「レクイエム」公演(やま芸術文化ホール・メインホール)。
オーケストラ・ピットの中に、幾重にもパーティションの置かれるという悪条件の中、自分にとっても初挑戦となるオペラの指揮が、抜粋とはいえ、滞りなく出来たと言うことは、大きな自信となりました。
このような機会を与えてくださった関係者の皆様には、心より感謝しています。
つづいては、4月17日に行われた「福島章恭シリーズ2 珠玉のモーツァルト&ベートーヴェン」(杜のホールはしもと)。
モーツァルト「フィガロの結婚」序曲&「ジュピター」、ベートーヴァン:交響曲第7番という魅惑のプログラム。
コロナ禍にあって、経済的には満身創痍の自主公演。
念願のベートーヴェンの交響曲初指揮となりましたが、東京フォルトゥーナ室内管の献身的な演奏に支えられて、なんとか責任は果たせたのではないかと、自負しています。
ライヴ全曲は、かもっくすレーベルよりCD化されており、好評を博しております。https://tower.jp/item/5214401/モーツァルト、ベートーヴェン
大フィル合唱団の活動としては、まずは、4月定期のモーツァルト「戴冠ミサ」(指揮:尾高忠明先生)。
初日の演奏はNHK-FMにて収録され放送もされました。
音楽監督である尾高先生とは、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」にて共演予定でしたが、コロナ禍にあって大規模な合唱作品へのリスク回避より、小規模なモーツァルト作品となりました。
尾高先生のモーツァルトへのアプローチの気品溢れる優雅さが印象に残っています。
あの気高さに、合唱は、どこまで寄り添えたでしょう・・・。
もっと、出来たことはあると思いますので、この課題は、本年のデュリュフレ「レクイエム」でリベンジするつもりです。
あの気高さに、合唱は、どこまで寄り添えたでしょう・・・。
もっと、出来たことはあると思いますので、この課題は、本年のデュリュフレ「レクイエム」でリベンジするつもりです。
9月の大坂クラシックでは、大阪中央公会堂中集会室で、大人数では歌えないということで、合唱団を女声1グループ、混声2グループの3つに分け、別のプログラムを歌いました。
混声によるラインベルガー「レクイエム」、三善晃編「唱歌の四季」も思い出深いですが、木下牧子「C.ロセッティの4つの歌」からの3曲は、大フィル合唱団の女声だけによる新鮮な体験でありました。
秋のツェムリンスキー&シェーンベルクの流れたことは痛恨でしたが、上岡敏之マエストロとのまたの機会のあることを信じたいと思います。
さて、年の締めくくりは、恒例の「第9シンフォニーの夕べ」。
ラルフ・ヴァイケルトさんとの共演が果たされなかったのは本当に残念ですが、ガエタノ・デスピノーサさんとの新たな出会いを楽しみました。
初日後に書いたとおり、大フィル合唱団にとっては大事な演奏会となりました。
おそらく、コロナ禍前の実力のまま、あの逆境に立たされたなら、まったく歯が立たなかったでしょう。
マスクやディスタンス対策を練る時間のとれたことが、コロナ禍によって研究時間があったから、というのは皮肉な話ですが・・。
合唱団には確実な進歩が見られ、実に頼もしく思いました。
合唱団には確実な進歩が見られ、実に頼もしく思いました。
お客様、オーケストラの皆さん、関係者の方々に歓んでいただけるのは、もちろん大事なことですが、もっとも嬉しかったことは、共演するソリストの皆さんに評価して頂いたことです。
声を熟知し、置かれた状況の困難さを知る、現代日本の最前線に立つ声の表現者の方々に、お誉めの言葉を頂くことは、なんという名誉でしょう。
辛いことの少なくない日々ですが、これらの声を心の支えに、今年1年も頑張って行けるかな、と思っています。
さて、些か長くなってしまったので、本年の抱負については、次回に譲りしましょう。