帰宅してまず盤に針を降ろしたのは、リュビモフのドビュッシーではなくて、アーノンクールのヘンデル作品6。
80年代にはじめて古楽器演奏を聴いた頃の驚き、戸惑い、反発しながらも惹かれた複雑な心境が蘇りますね。
アーノンクールのアプローチは、自然さや安らぎよりも、衝撃や斬新さが際立っているけれど、約30年を経た今聴いても古さを感じさせないのは流石です。音質も良いです。デジタルの初期とは思えない情報量と鮮度に驚きです。CDに取って代わられようとしていたレコードの最後の意地といった趣!
一方、メサイアには、たまたまウィーンで実演に接した2004年の再録音(シェーンベルク合唱団)が美しく愛聴盤のひとつとなっていますが、こちらの旧録音は、合唱の神様・エリクソン率いるストックホルム室内合唱団との共演ということに期待しましょう。
さて、どんな演奏か楽しみです。
追記
メサイアの方は第1部のパストラーレまで聴いたけど、好きになれないなぁ。
もっと素直に聴きたい。あれこれ音楽をいじくり過ぎて、ストックホルム室内合唱団の良さが生きていない。バス独唱も趣味が悪いし・・。アーノンクールの「メサイア」を聴くなら新録音に限るようだ。
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