福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

思い出のスメタナホール

2013-12-06 09:33:13 | コーラス、オーケストラ
朝から仕事部屋の整理整頓とは、日本反断捨離協会の名誉会員(一部に名誉会長との情報もあるが誤り)として、あるまじき行為であるが、良いこともある。

2005年、プラハはスメタナホールで行ったコンサートのプログラムが見つかったのである。
プログラムは、我らが高田三郎先生の「水のいのち」とドヴォルザークのミサ曲イ長調。

表紙に、水のいのち記念合唱団、チェコ・フィルハーモニー合唱団とあるように、日本とプラハの合唱団による共演。
チェコ・フィルハーモニー合唱団の皆さんは、ローマ字で書かれた「水のいのち」の日本語を、それはそれは見事に歌ってくれたものだ。

ドヴォルザークのミサ曲を、本家の声で聴けたことも大きな収穫。来日経験のある団員さんも少なくなく、「こんにちは」「ありがとう」などと声を掛けてくれたのも嬉しかった。

また、水のいのち記念合唱団の中心メンバーが東京ジングフェライン設立に尽力してくれたことも、感謝とともに付記しておこう。

ピアノは高田江里先生、オルガンはトーマス・マイヤーさん。スメタナホール備え付けのパイプ・オルガンは素晴らしかった! あの荘厳な響き、また味わいたい。

残念なことに、現地スタッフによる録音が劣悪で、聴き返すことはできないが、美しい思い出として今もこの胸にある。

なお、アンコールはモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス。
スメタナホールに於ける当日リハーサルで、僕が美しい(?)ソプラノの声で模範唱したところ、その男声とは思えない声に驚かれたチェコ・フィルハーモニー合唱団の皆さんに拍手喝采を賜ったことも、自慢話として掲げておこう(笑)。

※因みに表紙の写真の撮影は、長岡の相田憲克さん。しかし、なぜか左右反転となっています。


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