福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

カラヤン二度目のブラームス交響曲全集

2014-08-24 17:24:38 | レコード、オーディオ


昨日、新国立劇場の帰りに何故か京王新線を新宿駅で降り損ね新宿三丁目へ。

念のため申し上げると、二丁目ではない(笑)。ボクの向かうところはただひとつ。
ちょっと冷やかすだけのつもりが、そこそこレコードを買ってしまった。

カラヤン&ベルリン・フィルによるブラームス交響曲全集(4LP)もそのうちのひとつだ。

70年代、つまり、彼らの二度目のブラームス交響曲全集ということで、分厚いサウンドといい、確かなテクニックといい、これでもか、これでもかと、オーケストラの威力を見せ付ける。

カラヤン&ベルリン・フィルのこのゴージャスさが、ときに作品の本質との乖離を感じさせるわけだが、このブラームスは悪くない。
「1番」も「4番」も気持ちよく、聴き通すことができた。



しかし、ブックレットの写真には、時代を感じるな。
いまの時代、こういう作られたポーズ、虚像は音楽ファンに見抜かれてしまうだろう。

カラヤンの音楽にこういうナルシシズムのあるのは確か。クナッパーツブッシュがカメラ向けに計算されたポーズをとる筈もなく、やはり、それは両者の音楽性の違いに通じていよう。

それでいてなお、このブラームスは魅力的であった。残る二曲を聴くのも楽しみだ。







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