2022年2月27日は、東大和市民合唱団「第九を歌う会」本番を振る筈であったが、何の因果が23日の夜、前触れもなく突然発熱し、オケ稽古初日の24日にPCR検査をしたところ、無情にも陽性。
ということで、降板となった。
年が明けてからは、外出機会も減らすなど、特に感染には気を付けていただけに、残念でならない。
よりによって、なぜこのタイミング?
運命を呪いたくもなるが、人生にそういうことは良くあるものさと、観念することにした。
以上、チケットのご購入者のためにも、いち早くご報告すべきであったが、39度を越す熱や全身痛のため侭ならず、症状の和らいだ今となってしまったことをお詫び申し上げる。
今回の第九に賭ける意気込みは我ながら相当なもので、日常の8割は第九のことを考えていたと思う。演奏のイメージも日に日に膨らんでいただけに、幻となってしまったことは無念である。必ずやリベンジしたい。
しかし、問題は、そんな我が個人的な想いよりも、関係者にご迷惑をかけてしまったことである。関係者を失望させ、また、様々なお手間をお掛けしてしまったことは、まことに心苦しい。
幸いにも、都響団友さんとの縁も深い佐藤寿一先生に代役をお引き受け頂いた。急な要請にお応え頂いた佐藤先生には心より感謝申し上げたい。
以下、わたしから、合唱団に送ったメッセージを転載する。ここに我が想いがある。
この度は、本番をご一緒できなくなり、まことに申し訳ありません。
また、20周年記念という節目のコンサートにわたしを選んでくださった役員の皆様には、ご恩返しができず、ただただ辛く、無念に思っております。
東大和の第九を歌う会は、世間一般の市民の第九とは一線を画したクオリティの高い合唱団です。レッスンは充実したものでした。
蒔かれた種は、確実に発芽し、大きく育っています。本番では、必ずや美しい花を咲かせてくれることでしょう。
わたしの心は、ハミングホールにあります。
本番では佐藤先生の背後にわたしが立っていると思い、思う存分、歌ってください。
また、お世話になった沼田先生、中村先生、笹先生には、直接のお礼を申し上げる機会がなくなりました。この場をお借りして、感謝の意を伝えたいと思います。有難うございました。
コンサートの成功を心より祈念しながら。
福島章恭