大阪フィル第502回定期演奏会初日。
終演とともに会場の沸き返る凄まじい名演となりました。やはり、大フィルの音はデカくなければ!
マーラーはスケールが巨大なだけでなく、破天荒のエネルギーと人間の多様な情感を秘めた超名演。感傷とは無縁でありながら、これほど儚く、美しい愛に溢れたアダージェットは稀でありましょう。
前半のモーツァルトも、古典的な様式美が、内的なエネルギーによって輝くというひとつの理想が具現されていました。
早速、オーケストラ・マネージャーが楽屋を訪ね、「次はいつ(大阪フィルに)いらして頂けますか?」と問うと、すかさず横から奥様が「明日!」との茶目っ気溢れるお返事。
そう、2日目の明日、大阪フィルは、さらに完成度の高いパフォーマンスを披露してくれるでしょう。
渾身の指揮を終え、しばらくソファーに身体を横たえておられたマエストロですが、楽屋口にお客様が並んでると聞くと、すっくと立ち上がられ、エレベーターにて階下に降りられました。相当なお疲れの中にあって、ファンを大事にされる姿勢にも感銘を受けた次第。
次の機会に大阪フィル合唱団と共演できることを切に祈ります。