福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

インバル&大阪フィル初日

2016-09-27 22:33:57 | コンサート


大阪フィル第502回定期演奏会初日。
終演とともに会場の沸き返る凄まじい名演となりました。やはり、大フィルの音はデカくなければ!

マーラーはスケールが巨大なだけでなく、破天荒のエネルギーと人間の多様な情感を秘めた超名演。感傷とは無縁でありながら、これほど儚く、美しい愛に溢れたアダージェットは稀でありましょう。

前半のモーツァルトも、古典的な様式美が、内的なエネルギーによって輝くというひとつの理想が具現されていました。

早速、オーケストラ・マネージャーが楽屋を訪ね、「次はいつ(大阪フィルに)いらして頂けますか?」と問うと、すかさず横から奥様が「明日!」との茶目っ気溢れるお返事。

そう、2日目の明日、大阪フィルは、さらに完成度の高いパフォーマンスを披露してくれるでしょう。

渾身の指揮を終え、しばらくソファーに身体を横たえておられたマエストロですが、楽屋口にお客様が並んでると聞くと、すっくと立ち上がられ、エレベーターにて階下に降りられました。相当なお疲れの中にあって、ファンを大事にされる姿勢にも感銘を受けた次第。

次の機会に大阪フィル合唱団と共演できることを切に祈ります。






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