大きな期待を胸に臨んだコルボのドイツ・レクイエムであったが、指揮、ピアノ、独唱、そしてコーラスともに大小の不満があった。
まず、ピアノ。
早くも第1曲前奏から、音の意味深さも和声の移ろいの綾もなく、さらには、内声も死んでいて、全くブラームスの心を伝えない。結局、最後まで精彩なし。
コーラスも各声部のバランスが声質、声量ともにバラバラ。
ソプラノは、統制がとれていないので、歌手が時々暴走し、声が突出してしまう。
バスは、明らかに声量不足で、四声体の不安定をもたらす。
テノールは、恐らくはエキストラで加わっている日本人歌手の声が異質で、彼の声だけで、全体のアンサンブルが壊れているような気がする。もしかすると、テノールが弱ければ弱いなりにバスとのバランスが取れていたのかも知れない、などと想像してしまった。とにかく、コンサートに向けて精密に仕上げたということのない、雑な音楽だったことにガッカリした。
独唱は特にバリトンは軽すぎて、テキストの中身を伝えるには役不足。
コルボの指揮は、上記のピアニストの選択や、コーラスのアンバランスを許していた時点で責任はあるが、音楽づくりも、各ナンバーのクライマックスへの持って行き方が唐突で、いまひとつ着いてゆけなかった。
というワケで、残念な1日の幕開けとなったが、その後のケフェレック、ペヌティエは良かった(ただし、前者「ジュノーム」の指揮者は最悪)。
後ほど、ご報告しよう。
さて、パンケーキとコーヒーでひと休みしたら、いよいよ本命のリスト「十字架の道行き」だ。
まず、ピアノ。
早くも第1曲前奏から、音の意味深さも和声の移ろいの綾もなく、さらには、内声も死んでいて、全くブラームスの心を伝えない。結局、最後まで精彩なし。
コーラスも各声部のバランスが声質、声量ともにバラバラ。
ソプラノは、統制がとれていないので、歌手が時々暴走し、声が突出してしまう。
バスは、明らかに声量不足で、四声体の不安定をもたらす。
テノールは、恐らくはエキストラで加わっている日本人歌手の声が異質で、彼の声だけで、全体のアンサンブルが壊れているような気がする。もしかすると、テノールが弱ければ弱いなりにバスとのバランスが取れていたのかも知れない、などと想像してしまった。とにかく、コンサートに向けて精密に仕上げたということのない、雑な音楽だったことにガッカリした。
独唱は特にバリトンは軽すぎて、テキストの中身を伝えるには役不足。
コルボの指揮は、上記のピアニストの選択や、コーラスのアンバランスを許していた時点で責任はあるが、音楽づくりも、各ナンバーのクライマックスへの持って行き方が唐突で、いまひとつ着いてゆけなかった。
というワケで、残念な1日の幕開けとなったが、その後のケフェレック、ペヌティエは良かった(ただし、前者「ジュノーム」の指揮者は最悪)。
後ほど、ご報告しよう。
さて、パンケーキとコーヒーでひと休みしたら、いよいよ本命のリスト「十字架の道行き」だ。