柳川で機織りをしている人がいた
うなぎが桶の中で行ったり来たりしているように
縦糸の間を行ったり来たりしている横糸
ほりわりの水の中
うなぎのぬめりはとけだして
緑に色づく布となり
柳暖簾を風が通り抜けるように
かすかな吐息を絡め取りながら
美しい一つの布になっていくのです
行ったり来たりするたびに
魂も糸と糸を通り抜けていくのです
あなたの魂も
あらゆる糸を引きついだまま
たぶん
そこにあります
緑の春も
赤い夏も
白い秋も
灰色の冬も
美しい布に乗り移り
あなたのように
かたんかたんと
足を踏みこむたびに
息づいていくのです
うなぎが桶の中で行ったり来たりしているように
縦糸の間を行ったり来たりしている横糸
ほりわりの水の中
うなぎのぬめりはとけだして
緑に色づく布となり
柳暖簾を風が通り抜けるように
かすかな吐息を絡め取りながら
美しい一つの布になっていくのです
行ったり来たりするたびに
魂も糸と糸を通り抜けていくのです
あなたの魂も
あらゆる糸を引きついだまま
たぶん
そこにあります
緑の春も
赤い夏も
白い秋も
灰色の冬も
美しい布に乗り移り
あなたのように
かたんかたんと
足を踏みこむたびに
息づいていくのです