ざんねんなひとのことばのふりかかり こうどうとちがううらおもてあり
地震がおきても
毎日 漬け物を漬けているもの
津波が起きても
毎日 ごはんをたべるもの
放射能がちっても
毎日 息をしているもの
地球がなくなっても
毎日 息はできないもの
ひとりのひとがなくなって
ひとつのこきゅうがなくなった
ひとつのふるさとがなくなって
ひとつのたましいはなくなった
ひとつのちきゅうがなくなって
ひとつのたいようがなくなった
ひとつのきおくがなくなって
ひとつのうちゅうがなくなった
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ コトバニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ エイゾウニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ツチニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ スナニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ナミニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ウミニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ソラニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ワレワレニカエシタ
毎日 漬け物を漬けているもの
津波が起きても
毎日 ごはんをたべるもの
放射能がちっても
毎日 息をしているもの
地球がなくなっても
毎日 息はできないもの
ひとりのひとがなくなって
ひとつのこきゅうがなくなった
ひとつのふるさとがなくなって
ひとつのたましいはなくなった
ひとつのちきゅうがなくなって
ひとつのたいようがなくなった
ひとつのきおくがなくなって
ひとつのうちゅうがなくなった
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ コトバニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ エイゾウニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ツチニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ スナニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ナミニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ウミニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ソラニカエシタ
ワレワレハ ワレワレノ キオクヲ ワレワレニカエシタ
あのよまでもっていくものはあるにしろ
しぬまでえんじる しんでもえんじる
ひとのかなしきつるされたからだ
おそるおそるちかづいてくるぎょがんのように
おとなになりましたというてがみを
みしらぬひとからもらった
つるされたしろいぶらんこのひとのからだを
しつようにおう いつかみた
かくしかめらをおもいだしていた
かくさんがきぼうなのは
いったいだれだったのだろう
あのひととそのひとはどういつじんぶつとわかるにしろ
そこまでして
しろいはをだしてわらわなくていい
わらいたくないときはわらわなくていい
かくしみをしたもののつぶやきような
ひとびとのたましいのようなものは
もうえんじることもなくただつるされていくだけならば
しぬまでえんじる しんでもえんじる
ひとのかなしきつるされたからだ
おそるおそるちかづいてくるぎょがんのように
おとなになりましたというてがみを
みしらぬひとからもらった
つるされたしろいぶらんこのひとのからだを
しつようにおう いつかみた
かくしかめらをおもいだしていた
かくさんがきぼうなのは
いったいだれだったのだろう
あのひととそのひとはどういつじんぶつとわかるにしろ
そこまでして
しろいはをだしてわらわなくていい
わらいたくないときはわらわなくていい
かくしみをしたもののつぶやきような
ひとびとのたましいのようなものは
もうえんじることもなくただつるされていくだけならば