明鏡   

鏡のごとく

コロナの耐性

2020-05-26 10:00:54 | 詩小説
コロナの耐性ができているんだよね。
年末年始に風邪のようなインフルエンザのようなものにかかっていた人は。アメリカの医者が言ってた。

と、友が言う。

コロナの耐性ができているんだよね。
年末年始に風邪のようなインフルエンザのようなものにかかっていた人は。アメリカの医者が言ってた。

と、友が言う。

ともは年末年始に、私は、年始にその友から三十九度の熱が吹き出るほどの風邪をもらっていた。

肺炎には至らなかったが、病院に連れて行ってくれた友に車椅子を押してもらったりするほどの弱りようであったから、なかなかの熱病であったのだ。

耐性ができているということは、もう、重症化しない可能性が高いということで、免疫力も、それ相当のものである可能性は高いということであろうが。

我々生き物は、ウイルスとの共生共存をしながら、今までもそうやって、生きてきたのである。

いたずらに、怖がラズ、こもラズ、熱の苦しさににも咳の苦しさにも負ケズ、そういう生き方に私はなれたい。

などと、もっともらしいことをいいながら、いろいろな騒がしいことの後には、「すり変わり」が起こるということを、目の当たりにしている。

ワクチンや呼吸器を大量にばらまき購入させることができたら、宣言を解除できるということ。

騒ぎ立てて人をやめさせた後に、自分たちの都合のいいものにすり替えることが、たやすいということ。

いたずらに騒ぎ立てるものを冷静に見ること、それは何が目的なのかを吟味すること、が必要であるということ。

コロナの頃に、もの思うこと。

いとしいものたちとのおだやかな時をただただ楽しむことが、何よりの耐性であるということ。



玖珠と浮羽と古民家

2020-05-17 21:16:20 | 茅葺
玖珠の後藤さんの御宅の杉皮葺のお屋根の補修を少し前にさせていただいた。

それほど傷んではいなかったものの、ご主人がどうしても今しておきたいと言われていたので、我々も時間の許す限り、精一杯、手入れをさせていただいた。

奥様が焼き物をされているということで、休憩時間の差し入れに器の手に温かみが伝わるおもてなしをしていただいた。

古民家の個人の御宅は毎回、真心をもいただけるようで、ありがたく、心にしみる。


浮羽の重要文化財の平川邸でも、同じように、先祖の残した茅葺の家を大切に守ってらっしゃるご夫婦のお人柄に心を和ませていただいている。

先日、吉野ヶ里の現場に出張していた時、私がいないのにお気づきになった奥さんが、次の日、声をかけてくださり、優しい言葉をかけてくださり、ありがたかった。

どこに行っても、人と人の関わりの、温かさを感じられるのが、茅葺の仕事である。と、つくづく思う。