明鏡   

鏡のごとく

りんね

2010-11-28 21:19:16 | 
夜になっても
外にほしていた
青いたおる

わすれられたまひるみたいに 
くの字にかたまって
鉄棒をまたいだままどうすることもできなかった

乾いた青空とまちがって
たおるにはりついていた蛾は
自分の吐いた糸はとうにわすれていた

りんねのたおるにくるまって
もうひとまわりすることを
宿望していた

それでもね 
りんねをこえたくなったなら
にたったおゆにつかってゆくのだね