砕かれしものはいしとはおもわずも 鏡の中の偶像をうて
前を走っている
タクシーの後ろの窓にはりついていた言葉は
降りしきる雨を弾いていた
いましがた聞いた
ふたつの命の終わりの歴史性と外在性を想起させた
”ふたつの命を引き受ける覚悟はあるか”
どすどすと胸元に突きつけられた実弾のような
掘り返された土の穴からぶすぶすと煙を上げている焼夷弾のような
今もなお ひとりで本土決戦を果たしているであろう魂が
旗を翻しながらこっちを見ているような
タクシーの後ろの窓にはりついていた言葉は
降りしきる雨を弾いていた
いましがた聞いた
ふたつの命の終わりの歴史性と外在性を想起させた
”ふたつの命を引き受ける覚悟はあるか”
どすどすと胸元に突きつけられた実弾のような
掘り返された土の穴からぶすぶすと煙を上げている焼夷弾のような
今もなお ひとりで本土決戦を果たしているであろう魂が
旗を翻しながらこっちを見ているような