明鏡   

鏡のごとく

平和ぼけしたくない

2014-01-31 23:35:22 | 日記
http://geopoli.exblog.jp/21943948/


中国政府高官がダボス会議で問題発言
今日の肥前は午前中晴れたのですが、昼すぎから小雨が降りました。気温はけっこう暖かかったような。

講演で九州まで来ているのですが、運良く名護屋城址を見学することができました。秀吉が朝鮮出兵した時の城跡なんですが、ここに陣取っていた武将たちがオールスターキャストでした。

さて、ダボス会議での安倍首相の「1914年前発言」が物議を醸しだしてから数日たったわけですが、色々とこの会議で面白い発言をしている中国政府の高官らしき人の内容が出てきましたので、その紹介を。

この記事の中でダボス会議に参加したブロジット記者は、あるクローズドのディナーの席で興味深い光景を目にしたと言っております。

もちろん会議は「チャタムハウス・ルール」が適用されておりますので、その発言者は誰なのかは書けないということですが、その発言内容は書けるということなのでそれを書く、とのことです。

そのディナーの席にゲストとして呼ばれているのは「ある中国政府高官」とのこと。

そして会場全員を凍りつかせるある事件が起こったわけですが、それは会場の参加者にマイクを回し、自分の聞きたい質問を、そのゲストにたいして端的に質問することができるコーナーの最中のこと。

そのゲストは会場の参加者から日中間の尖閣諸島の問題について聞かれたそうですが、それに答えているときには、軍事衝突はもう避けられないという態度であり、むしろそれを心配している様子はなかったとのこと。

つまり超タカ派的な態度をみせていたらしいのです。

彼によれば、その衝突が起きる理由は、尖閣に価値があるというよりは、むしろ中国と日本が互いへの憎しみが高まっているからだとか。

この高官は、尖閣問題を靖国参拝に結びつけており、靖国はそれを嫌う国々からは「戦犯の栄誉をたたえている」と見られるからだと言明。彼自身は「安倍首相は犯罪者をたたえている」と言い、この安部首相の参拝の決定を「狂ってる」と言ったそうで。

次に中国側の事情を話しており、彼によれば、日本はアメリカとは講和したが、中国とは実質的に第二次大戦の本格的な講和をやっていないと説明。

しかし彼自身は、もし中国が尖閣の領有権を取り返すために日本に軍事的な攻撃をしかけたら、アメリカが日本を支援することになることを知っているし、そもそも中国はアメリカを挑発したくない、と認めております。

ただしここで驚きなのは、彼が「多くの中国人は、中国が尖閣に侵攻することによって地域で軍事的な優位を見せつけ、このシンボル的な島を確保することができると信じている」と発言したこと。

つまり彼は実質的に「国境紛争を勃発させずに限定的な作戦で島を取り返すことができる」と言ったわけですが、この攻撃そのものがシンボル的に大きな意味を持つということであり、日本と中国、それに世界にたいして、誰が強いのか見せつけることになる、と言ったそうなのです。

しかも彼は「日米に軍事的な対処をさせて、これが大戦争につながるというのも、実はそれほど悪いものではない」と断言しており、これによって会場の空気は凍りついたとか。

その凍りついた空気の中で、あるビジネスマンがこの高官に質問。

「これって完全に狂ってると思いませんか?これって戦争を始めるってことですよ、尖閣なんてほとんど価値もないのに、そのために世界戦争を起こすってことですか?」

と聞くと、その高官は、

「もちろんわかってます。でも尖閣の価値というのはシンボル的なものであり、そのシンボルそのものが極めて重要なのです」

と答えたそうな。

それに関して会場からまた質問が出ると、彼は今度は先ほどの発言からは少し立場を変えて、

「私はわざとセンセーショナルな言い方をしましたが、個人的には日本と戦争をしたいとは考えていません」と発言。

それでもまた彼の態度からは、日本との戦争は望ましいという姿勢が見られたとか。

このやりとりを見ていた記者の結論としては、頭の良さそうな中国の政府高官が、大規模戦争につなげずに尖閣に侵攻して紛争を終わらせるということを正当化した、ということであり、これが会場を凍りつかせた、ということ。

安部首相の「1914年発言」も大事ですが、むしろこの高官の過激な発言は、日本でももっと紹介されてもいいのでは。

~~~~~~~~~
何も知らされていない平和ぼけというものほど、辛いものない。

冗談ではないところがくさって、狂っている。

マンガフェスティバルにおける中立とは

2014-01-31 19:34:45 | 日記
ヨーロッパ最大級の漫画フェスティバルで、韓国が慰安婦問題をテーマにした作品を大量出品したことに対抗し、日本の民間団体が韓国の主張に反論する内容の作品などを展示しようとした。ところが、主催者側がこれらを撤去して、日本政府が遺憾の意を示す事態にまでなっている。
民間団体「論破プロジェクト」のホームページによると、2014年1月30日に開幕した仏アングレーム国際漫画祭で、韓国側の倍に当たる100点ほどの漫画を展示する準備を進めていた。
日本政府が遺憾の意を示す事態に
そして、この動きに賛同するテキサス親父ことトニー・マラーノさんとともに、展示場所近くで前日の29日に記者会見をすることにした。ところが、マラーノさん支援者のフェイスブックによると、昼食で目を離したすきに、主催者側が来て漫画などをすべて撤去してしまったというのだ。
会見を始めると、主催者側は「ここで記者会見を開く許可などしていない!」「このブースはもう終わりだ!」などと怒り、マラーノさんとともに抗議しても受け付けなかった。
この騒ぎは、産経新聞がまず報じ、主催者が漫画について「政治的な宣伝だ」と指摘したとされた。その後、共同通信なども報じて、岸田文雄外相が不快感を表明する事態にまでなった。
韓国政府の主導で、慰安婦の強制連行があったという内容の作品展示は許可されているのに、なぜ日本側の作品展示はダメなのか。
外務省の文化交流海外広報課では、作品展示が許可されていたかについて、無許可ではなく、手続きはされていたと取材に答えた。作品の撤去は、政治的な中立をうたったフェスティバルの趣旨にそぐわないとされたとしたうえで、日本側だけがダメな理由については、こんな見方を示した。
「歴史的事実否定」にはセンシティブ?
「1つには、慰安婦問題そのものがなかったという内容になっていたことがあると思います。確かに、表現の自由ということはありますが、ナチスのガス室はなかったといった、歴史的事実を否定したとみなされる内容については、ヨーロッパの人たちはセンシティブになっています」
つまり、慰安婦問題の存在自体を否定したことは「ナチスのガス室はなかった」と言っているのに等しい、と主催者側は考えたということらしい。日本側の展示会場にあった説明パネルには、ナチスドイツの党章「ハーケンクロイツ」を一部で使っており、そのことも主催者を刺激したのではないかと指摘している。
ただ、外務省の文化交流海外広報課では、ヨーロッパなら物議を醸す内容ではあったにしろ、一方的に日本側の展示を撤去したことに遺憾の意を表したとした。しかし、あくまで民間ベースのフェスティバルであり、趣旨に合うかを判断するのは主催者にあるとして、抗議はしていないという。主催者については、韓国寄りではないかとの指摘があるが、外務省の担当者は、ヨーロッパの人たちの見方が入っているとしながらも、「バイアスがかかってはいないと理解しています」としている。
なお、外務省では、韓国の展示も政治的な内容を含んでいるとみており、主催者側には、これまでも再三、フェスティバルの趣旨にあった内容になるよう対処してほしいと言ってきたという。

~~~~~~~~~~~~~~

どちらの見方もできることではなかろうか。
残念なことである。