田をおこし はるをおこして どろとなり
こんな日には「生首」を読む
あんまりに天気がいいから
高宮の坂道を歩いていた
風は影の方からふいてくるらしい
どこまでもとんでいけばいい
いきばのない生首たち
空からかついでいるやつらをみて
くらいつきそう
そのおもい
はれたらいいが
こんな日に
境内では
白髪の女が一人
石の上に敷物をしいて座っていた
呪い殺すように
下を向いては
低い声で祝詞をあげていた
子どもの手を引いて
その横を通り過ぎた
とおめいな生首になったみたいな
こんな日に
あんまりに天気がいいから
高宮の坂道を歩いていた
風は影の方からふいてくるらしい
どこまでもとんでいけばいい
いきばのない生首たち
空からかついでいるやつらをみて
くらいつきそう
そのおもい
はれたらいいが
こんな日に
境内では
白髪の女が一人
石の上に敷物をしいて座っていた
呪い殺すように
下を向いては
低い声で祝詞をあげていた
子どもの手を引いて
その横を通り過ぎた
とおめいな生首になったみたいな
こんな日に