明鏡   

鏡のごとく

『白線上のカラス』

2016-07-31 17:40:42 | 詩小説
昨日のこと。

新潟の富山よりの方の能生の白山神社の茅葺屋根を見たのち、一つ手前の道で右折してしまい、高柳の荻野島の茅葺屋根集落になかなかたどり着けないでいた時のことである。

曲がりくねった道の、白線上にカラスがいた。

一羽は羽を引きずっており、飛びそこなったのか、車にひかれたのか、ばさばさと片方の羽だけで、飛び立とうとしていた。

よく見ると、もう一羽のカラスがさも心配そうに、羽を優しく押し上げようとしていた。

親子なのか、夫婦なのかよくわからないが、そういう風に見えたのだった。

私の車が近づくと、羽を押し上げようとしていたカラスが飛び立ってしまった。

一羽だけ、取り残されたカラスが白線上に残って、もの悲しい一声を振り絞っていた。


ふとシートン動物記を思い出した。

カラスの大将が出てくる話。

カラスの言語的音階があるという。

先日、新潟の柏崎の地元の人を紹介する館にふらりと立ち寄った時に、シートン動物記を訳した人が柏崎の人ということを知ったので、思い出したのであるが、あの一声は別れの音階に違いないと、通り過ぎていくバックミラーの中の一羽にカラスが音符の、8分音符のようになるまで覗きながら、そう思った。



からす

2016-07-31 17:39:48 | 日記


今日は、お休みなので、民宿青空さんで、のんびりしています。

しかし、暑いです。
福岡と変わらない暑さです。
夜はとても涼しいから、ぐっすり眠れるのですが。

さて、それでは、最初の頃に道具について、ご紹介したい旨、お話しておりました。
わかってきた分だけですが、からす。という道具があります。

烏の嘴や頭のようだからもあるようですが、茅を啄むところは、からすそのものなのです。

茅三昧

2016-07-31 07:09:54 | 日記

今日は、朝起きて布団を片付けようとしたら、足長蜂が襖にはりついていた。
危険な香りがしたので、そっと外に出た。

長谷川邸、能生の白山神社、荻野島の集落の茅葺きを見てきた。

盆地的な何処もあれば、海の近く、山の中、などもあり、それぞれの佇まいが、そこにとけこんでおり、茅葺きも、そこで生まれて、育っていくのだと、つくづく思い至る。