執着してた欲望は心地よい諦めとなる
人間は年を重ねていくと、様々な欲望が薄れていくように感じる。
対人関係や金欲や物欲などに、あまり執着しなくなり、「この程
度でいいか!」と、自然に諦めていまうように思う。これは自分
自身の生活環境に、ある程度満足してこれ以上の欲望を満たした
いと云う気持ちが沸いてこない、と云うことだと思う。
私自身は、今迄に様々な欲望に執着して、叶うと叶わないに限ら
ず、その達成のための様々な問題にも解決しようと努めながらも、
欲望を満たされるように生きてきて、また、それが生き甲斐の一
つでもあったように思う。しかし、現在はそのような欲望に執着
することもなくなり、気持ち的に、楽になりゆとりさえあるよう
になった。
つまり、人間年を重ねていくと、これまでの生き方を自覚するよう
になり自らの立場を弁えるようになり、徐々に執着していた欲望も、
自然と捨て去る心に余裕ができるようになる。これは「心地よい諦
め」であると私は思うのだが。