「緊急事態宣言」による北海道経済の行方
生まれてから63年間、北海道で暮らしてた関係で、親類や友人・知人
の殆どは北海道で暮らしている。そんな中、昨日の16日から今月末ま
で、「緊急事態宣言」が発出された。特に札幌市の感染者が急増して
の発出だと思う。北海道の人口は528万人、その内札幌市は192万人で
約36%を占めており、所謂一極集中である。
昔から北海道経済は、道開発予算と云う国家予算の特別枠で一括計上され
それによって北海道経済が支えられてきたと言っても過言でない。しかし、
平成10年度前後を境に補正予算を含めて1兆円を超していた予算も最近では
その3割程度まで落ち込んでるようだ。また平成の市町村の大合併でも全国
平均46.5%の減少に対して、北海道は15.6%の減少に留まっている。北海道
特有の様々な要因があるだろうが、いずれをとっても北海道経済にとっては、
厳しい状況が進んでいることには間違いないだろう。
北海道で生まれ育って生活してきた人間として、今回の「緊急事態宣言」によ
って経済に対する影響は、かなり大きいものと予想される。元々、国に対する
依存度の高い北海道経済への強い向かい風に、立ち向かって進んで行くことは、
極めて厳しいとは思うが、知恵を絞って一歩ずつ前進して行くことを願って止
まない。