健康であることが生きる全ての原点である
健康を害すると、どの世代でも、まず精神的に不安定になり、明るい
将来を想像するのが難しくなる。現在の生活を維持発展して抱いてい
た夢や希望への自信も薄れていくようになりがちである。
健康を害した容態の程度にもよるが、私のように後遺症が一生残って
しまうと、やはりどうしても、内向き思考になったのは事実である。
しかし、年月が経つに連れて、いつまでも落ち込んでいても、仕方が
なく考えるようになり、できる限りのトライを、無理をせずやってい
くようになる。気持ち的にも前向きになれる時も多くなり多少不安定
ではあるが自らの考え方次第だと自覚できるようになる。
ただ、高齢になるにつれて体力も低下するのも事実で、どの程度で折
り合いを付けるかは、考えどころである。
人間、生まれてから亡くなるまで病気や怪我などもなく健康で一生を
生き抜けるほど幸福なことはない。しかし、原因は別として不幸にも
人生の途中で健康を害され、短期間で全快されることはベストである
が、長く患ったり、身体に障害を負っていまうような場合は、今迄の
生活が一変してしまう。
それでも人間には知識と知恵がある。健康を害された方々の多くは、
家族や様々な人に支えられて、その後の人生を楽しく有意義に前向き
に生きて行こうとしている。私自身も時には弱音を吐くことがあるが、
与えられた命を大切に最後まで自分らしく生きて行こうと一昨日誕生
日を迎え改めて思うのである。