雨飾りファームだより

日本百名山の雨飾山の麓から猫と金魚と農業と、田舎暮らしの日常を綴るブログ

被災者は声が出ない

2014-02-19 07:19:06 | 日記
 今回の大雪災害。東京の雪についてはトップニュースで報じていましたが、特に被害の多かった山梨などの報道は皆無でした。

 とにかく、テレビや新聞では全然報道されず、情報はネットやツイッターで集めるしかなく、首相は金メダリストに電話して美しい日本云々言ってましたが、その間、私は非常にやきもきしていました。可能な限り会う人には山梨は大変なことになっているらしいがマスコミは何も報道しないし、自治体や国も静かだと言い続けました。

 私たち雪国ではあの程度の雪では多少、降ったね~大変だね~とは言いますがあんなに危機的な状況にはなりません。それは、国や自治体から多くの予算を頂いて雪国でも安心して暮らせるようにしてもらっているからです。もちろん、個々も雪に対する心構えが違ってます。雪国の人は忍耐強いと言われますがまさにその通り冬は黙々と除雪作業が日課で、薄暗いどんよりした空の下、3月までは忍耐の日々です。それが雪国の暮らしです。

 でも、雪無しの地域に1日で1メートルもの降雪があったらどうなるか、雪を知り尽くしている私たち雪国の人たちには容易に想像できます。

 首相は雪に対する認識が甘すぎましたね。

 実は私たちの地域も一昨年4メートル近い豪雪に見舞われたとき、市役所のある市街地はほぼ無雪で市の職員も最近は市街地に居住している人が多く雪に埋まった山間部の私たちに気付いてくれず、除雪が立ち行かなくなった業者が市に訴えて初めて対策本部が動き出すという事態でした。

それほど、雪はしんしんと音もなく積もり気が付くと埋もれてしまっているんです。助けてという声を出すタイミングも逸してしまうのです。

 被災者は停電や移動が出来ずなかなか声を上げられない状況に陥ることが多いですよね。

 それにしても、今回の大雪災害もやはり想定外なんですかね~。

 近頃の日本人はみな想像力が不足してると感じます。学校では、道徳教育よりもやはり防災教育、それよりも想像力を働かせる教育が必要な気がします。