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名も無きねこに

蛸の骸

2007-04-11 20:17:48 | わたし
 及川茂訳の『夜のガスパール』をながめながら、冷凍食品のお好み焼きをゆっくり食べていた。

 絞首台の詩を読んでいると、箸で突き崩したお好み焼きから、丸まった蛸の足先がころがり出た。

 蛸の死骸、と一瞬思ったが、その考えが支配的にならないうちに、口に放り込んで嚥下した。

 いまでも軽い吐き気がする。
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