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名も無きねこに

塵と苔のにおいのする部屋で

2007-04-16 17:43:01 | わたし
 実家の数年ぶりに開放された部屋のベッドに横になっていた。深夜三時のトタン屋根を打つ雨音は、うるさいくらいに大きかった。
 20年も前、祖母の葬儀がとり行なわれたのもその部屋だった。ポーの『アッシャー家の崩壊』でも読みたい気分だった。
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