14:00に鎌倉駅で待ち合わせなので、わたしが13:30に向こうに着いたところでメールが来た。
電車の乗り間違えか何かで、友人が着くのが一時間遅れることになった。
どこかのカフェにでも入ろうかとも考えたけれど、まあこのまま待つのもいいか、
と駅前で行きかう人々をボーっとながめていた。場所柄、外国からのお客さんが多かった。
そのうち到着した友人が駆け寄ってきて謝って来た。
わたしは全然気にしていなかったので、没关系とたどたどしく答えて、
彼女の友人たちと共に4人パーティで江ノ電に乗った。
江ノ電の江の島駅は海岸から奥まったところにあった。
すっかり忘れていた。前に来たのもずいぶん昔だったしな。
四人でぶらぶらと島に向かう道すがら、時折彼女が英語で話しかけてくるのだけれど、
発音が流暢なのでかえって聞き取れない。英語での会話はひさびさでガタガタだった。
そうこうするうち島に到着、そのまま天辺のシーキャンドルタワーを目指した。
石段を登っていく体力が持ちそうになかったので、
エスカー+シーキャンドル入場+ナイト料金のチケットを購入。
友人たちも予算が相当限られた旅行のようなので、そこはわたしが支払った。
エスカレータは快適だったけれど、あいにくの曇り空で途中途中にある神社はいい画にならなかった。
タワーに到着し展望台であちこちながめ始めたところで、西空の雲の切れ間から富士山が頭を出した。
友人たちは見るのが初めてのようで興奮していた。タワーに上った甲斐があった。
塔を降りたところにカフェがあったので、暖かいものでも飲むかと尋ねたら、
お腹が空いたのでレストランがいいと答えが返ってきた。
島の料理店はやたらと高いし、あまりおいしいところを知らないので、
駅近辺にもどることにして島を離れようとしたところ、日の入りが見られればきれいなんだけどな、
と言ったつもりが、ここから夕陽が見られるよという意味に誤解されて、
しばし橋の手前のベンチに座って空をながめながら友人とあれこれ話した。
話も一段落したので、島から小田急の駅前にゆっくり戻って来て、ハワイアンレストランに入店した。
ここでも友人たちは自分の分を支払うといってきたが、お客さんに払わせるわけにもいかない。わたしが支払った。
バーガーが来るまでしばし彼女の友人たちに島の印象を聞いてみたら、楽しんでくれたようなので何よりだった。
食事を終えて店を出たら、西の空が陽のなごりで薄赤と青に染まっていた。友人たちは喜んで写真を撮っていた。
江ノ電に乗り、鎌倉まで戻ってきたところで友人たち一行と別れ、わたしは家路についた。
帰宅してシャワーを浴びて冷蔵庫から炭酸水を取り出したら、シャーという声がいきなり聞こえて驚いた。
キンタがわたしの帰りを待っていたらしい。
ギーコと食べ物を与えて、わたしは自室に引き上げ、炭酸水を飲みながら、
彼女と友人たちからプレゼントをもらっていたことを思い出した。
包みを開くとカラヤンのベートーヴェン交響曲集とアクセサリが一箱入っていた。
日本に来るのが決まったのがつい何日か前だったので、わたしから友人にプレゼントを用意するのは間に合わなかった。
少しばつの悪い思いをした。後日改めて何か送りたい。
早速お礼のメールを送り、明日以降の旅も楽しんでくれといったら、向こうから返礼のメールが届いた。
明日は母のホームでイベントがある。
家族が一名だけ付き添いで顔を出していいので、わたしが行くことになっている。
遠出で疲れたし、今日も早く寝るとしよう。
外国からのご友人ですか。
ぼくは、外国人の知り合いはいないので羨ましいです。っていうか英語でコミュニケーションとれないです(笑)
夕陽のニュアンス、面白いですね。
〜だといいんだけどって言いまわしって良い意味でも残念な意味でもとれるので難しいですよね。
コメントありがとうございます。
遠路はるばる来てくれたので、もっといろいろと伝えたいこともあったのですが、
聞き取りが全然できずに頓珍漢な答えばかりして幾度か怪訝な顔をされました。
母国語ですらコミュニケーションをとるのは難しいので嫌な汗をかきましたが、
国交断絶レベルの間違いはしなかったので、まあ大目に見てくれたようです。