着物の帯の結び方というのは、
本当にたくさんあるようなんですが、
普通、結ぶのは、お太鼓か文庫か貝の口。
これだけできれば上等、って感じです。
でも!
しつこいようですが、今回目指すのは、
<きちんとした本格的な時代劇>
なんですね~
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・・・ということで、
この前、女子全員で、
幕末頃の帯結びの勉強会をやりました。
町民の女たちは、角出しと呼ばれる結びかた。
もっと下層の、我々、女郎宿チームもこの帯結びです。
女郎だからって、
年中、襦袢姿っていうのは、あれはウソのようですね。
普段はちゃんと着物着て帯も結んでいたんだそう。
そりゃそうだろうなぁ。
あとは、着崩れなどで生活がわかるんだと思います。
そして、お武家様の家族チームは、
時代劇ではおなじみの、きちんとした一文字。
普通の現代っ子なのに、
一文字を締めると、
急に、お堅い武家のご内儀に見えたりして。
やっぱり、日本人なんですね~。
帯ひとつで、なんとなく、
そのキャラクターの生活が見えてきます。
なーんて、気楽に言っていますが、
まあ、覚えるのに全員汗だく。
帯って、生地が堅いから、
結んでいるだけで汗がにじんできちゃいます。
劇団員の秋葉千鶴子さんが先生。
経験者の海老原利奈ちゃんが助手で、
お互いに絞め合います。
(って言うと首絞めてるみたいだけど)
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普通の帯なら自分で結べるんですが、
これは自分ではまず無理なので、
順番にあーでもないこーでもないと、
頭も帯もこんがらがらせて結んでいきます。
でもね、こういう作業をすることで、
みんな仲良くなれるんですね。
わかんなくなって思いっきり恥かくし、
格好なんてどうでもいい状態で帯と格闘するし、
一種のスキンシップにもなるし。
うふふ。
今回のメンバー、とってもいい感じです。
汗だくで結んだ帯で、女性軍勢揃いの図。
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さぁぁぁぁ、これを結んで、芝居の稽古だっ!