な、なんと、青天のヘキレキでございます!!
私が、この私が!
<立ち回り>をすることになりました!
もちろん、ほんのちょっと、なんですが、
それにしても、まさか私が、
で、できるのか???
昨日は男性だけの殺陣稽古だったんですが、
そのときに、すでに手はついたようで、
今日、私が稽古場に現れると、
「望子さん、かっこいいですよ~。
頑張って下さいねー」
なんて、男の子たちが言ってくれるではありませんか!
え~~、ちょっとぉ、かっこいいのぉ?
むふふふ、私、かっこよく立ち回りしちゃうのぉ?
まぁ~~、どうしましょ~~

いや、そりゃ、バカだと思いますよ。
難しいくらいのことはわかってますから。
でもね、たとえ一瞬だとしても、
かっこいい立ち回りができたら、すごいじゃないですか!
ということで、稽古前の時間に、
アルフさんに私の手を教えてもらうことにしました。
まず、アルフさんが自分で、
言葉で説明しながら、動いてくれました。
「ふんふん。なるほど」
って、おとなしく聞いてりゃよかったんです。
それが、
「ふんふん、なるほど。で、そこで倒れるわけね」
と、思わずやってみちゃったんですね。
だってさ、やってみたいじゃないの。
倒れてみたりとか、って、
なんか、いっちょまえに立ち回りやってる気分になるじゃないの。
で、刀を抱えたまま、バタッと倒れたら、
なんと、
刀のサヤが眉間(みけん)にガッツーーーン

力いっぱい倒れて(なぜそんなに力を入れたんだ?!)
全体重をかけて、顔にサヤを激突させたんですね。
もう~~、痛いの痛くないのって

「うわっ、大丈夫ですか」
「冷やすもの、持ってきますか?」
「薬かなんか・・・」
いいっ、いいっ、いいのっ!!
みんなに気遣ってもらえばもらうほど、
私は恥ずかしいんだからーーーーっ



と言っているうちにも、
ぽこぽこぽこ、と、打った場所がふくらんできました。
典型的な「たんこぶ」です。
それも、眉間にぽっこりと

いくらなんでも、バカすぎだろうが

立ち回りを、1度もやらないうちに、
たんこぶ作ったなんて

立ち回りの歴史に刻まれちゃうよ~

とやっているうちに、少し遅れて主宰が到着。
私の顔を見た途端、ものすごく心配そうに、
「あれ? どうしたんですか?」
「いいんです、いいんです。
とにかく、聞かないで下さーーーーーい

はぁ~~、
ホントにこんなので、立ち回りができるんだろうか・・・。
明日、青あざになってても、
みんな、見て見ぬフリをするのだぞ
