所作、帯と、それっぽくなる準備が進む中、
もうひとつ、
時代劇にどうしても必要なアイテムがあります。
それは、髪!
つまり、女の日本髪と男のちょんまげなんですね。
小劇場を観慣れた方はご存じの通り、
小劇場の時代劇は、
現代の髪のままでやったりします。
だから、別に何でもないんですが、
小劇場に馴染みがない方には、
どうしても違和感があるようですね。
そりゃそうですよね。
普通に背広を着るような髪型で、刀を振り回すんですから。
なぜ、そんなことをするか?
まぁ、強い意思でやっている所もあるでしょうが、
ほとんどのカンパニーの理由は、


かつらは借りるだけでも高い上に、
借りるだけじゃダメなんですね。
頭に合わせなきゃならないし、
頻繁にプロの手を入れないと崩れてしまう。
そんな余裕、あるワケないんです。
でも、今回の芝居は、
<きちんとした本格的な時代劇>
・・・しつこい

そこで、
こちらのカンパニーは、すごいことをやっています。
お金がないなら、自前で結っちゃえ

これまでの芝居も、みんな自前でやってきたんだそうです。
なので、はい、今回もやります!
みんな、自分の髪で、日本髪を結って舞台に出ます!
・・・ということで、
朝から女子だけで集まって、
日本髪の大勉強会。
初めてのチャレンジ、見て下さいませ!

みんな、そんなに髪が長いわけではないので、
髪の中に、ニセモノ(あんこ)を入れるんですが、
まずそれを作らなきゃいけません。

筒になっているあんこをほぐして、
少しずつ取って形を作っていくんですが・・・、
ここからが既に大騒ぎ。
「えーーー、なんでこんなに、まとまらないの?」
「あー、左右対称にならない~」
「柔らかすぎた。あーん、もう一度やりなおしーーっ」
わいわい、キャァキャァ。
女子ばっかりだから賑やかなこと!


いろんな形のあんこを、1人5個使います。
なんか、あんまりキレイじゃないけど、
こういうモンなんです!

これも、先生は秋場千鶴子さんと経験者の海老原利奈ちゃん。

人の髪って、こわいんですよね。
引っ張ったりすると、痛くしそうで。
で、最初は本当におっかなびっくりでやってるんですが、
だんだん、
「んなこと、言ってられるか!」
状態になりまして(笑)
痛きゃ遠慮せずに言えばいいので、あとは進むのみ!

(どうでもいいけど、利奈ちゃん、可愛いな)




やったぁ、わーーーい


これ、誰かわかります?
私なんですよ、私。
ね、ね、色っぽくないですか?
(ミョーに興奮)
色気のない女と自他共に認めている私が、
ちょっとぉ、色っぽいじゃないの!
(後ろ姿だからね)
ペアを組んだ海老原利奈ちゃんに結ってもらいました。
そう、今度は彼女と親子役なんですよ


ここでみんな「ほ~~」っとひと息。
日本髪でジャージ姿のまま、お昼を食べて、
(さすがに稽古場の中で食べました


この2人は、今回初参加。
花風みらいちゃん(帯結んでいる方)と、平野麻美ちゃん(ピースの方)です。
(この2人もとっても可愛い!)

遅入りで稽古場に現れた男たちの、
ニタニタ顔(絶対、何か言いたがってるだろっ!)も、ものともせず、
全員、ドヤ顔で稽古に入りました、とさ。
ちなみに、この日はもう一人、
女郎役の奈央ちゃんも日本髪になりました。
写真も撮りました。
だけど載せていません。
あの、ね、
私が、奈央ちゃんの髪を結ったんですが、
なぜか、サザエさん!! になってしまった

なもので、写真をお見せできません


次回は必ずや

奈央ちゃん、ゴメン!



オフィスパラノイア公演「人斬りの恋」
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