神戸大丸での「パリジェンヌの宝石箱」展も中日にさしかかろうという今日、夕方に会場の大丸を抜け出して私がひとり新幹線で向かった先は名古屋!実は、高校を卒業してウン十年後、名古屋駅で高校時代のクラス会が開かれることになり、海外にいるときには出掛けることは出来ませんが、「神戸だったら新幹線に乗ってしまえば行くことが出来る!」と思い切って出掛けました。
高校時代、普通科ではなく美術科というところに在籍していたため、学年で一クラスのみ。三年間一緒だった思い出深い仲間達です。ですが、ここ10年以上、滅多に会う機会もなく、風の便りもなく、みんなどんなふうに生活しているのか分からないままでしたので、懐かしさから今回のクラス会の企画に飛びついてしまいました。
神戸からでしたので、私は30分の遅刻。自分も含めてみんなどんな風に変わっているかオソロシクもあり、楽しみでもあり、「誰が誰だかちゃんと分かるかしら?」といった感じでドキドキしながら会場に向かったのですが、会場になっているお部屋の扉を開いたとたん…「さかざき~!待ってたよ~!」と呼びかける顔、顔、顔。心の中で「なんだ。みんな、ちっとも変わってないじゃん。」と呟いてしまいました。本当に驚くほどみんなちっとも変わっていなかったので、すぐさま時間が逆戻りして高校時代に戻ったかのように会話が始まりました。
恩師の前でひとりひとり近況報告をすることになり聞いていると、未だ独身者あり、もちろん既婚者あり、離婚経験者あり、二度目の結婚をしたツワモノあり。仕事も私のような自営業もあれば、デザイナーあり、学校の先生あり、絵画教室をしていたり、画家として絵を描き続けている子もあり、建築ヘ進んだ子がいれば、映像関係へ進んだ子もいます。もちろん専業主婦で子育て中の女の子も。それぞれの高校卒業後の話を聞いていると、海外に留学して向こうでデザイナーの経験があったり、屋久島にお嫁に行ったものの離婚してこちらに戻ってきて、子供二人を抱えて今は介護の仕事をしていたり、とまさに「ひとりひとりの人生にそれぞれのドラマがある!」という感じです。
クラスメイトの中でも早くに結婚して子供を産んだ女の子は、「子供は来年ハタチ。(!)」だそうで、それを聞いた子供のいない私と独身者の友達は「私達、いったい何をしてたんだろう…。」と愕然としてしまいました。
今回集まったのは20名ほどでしたが、それだけ集まると高校時代の思い出話が尽きず、遠足でクラスメイトが池に落ちた話や、学校祭でみんなで演劇をした話、古美研(修学旅行の代わりに京都・奈良への古美術研修旅行というのがありました。)で奈良のお寺を回ったこと、デッサンの授業中に消しゴム代わりの食パンを食べてしまっていたこと、先生の逆鱗に触れクラスメイト全員が叱りとばされた思い出(私服でも通学可の学校でしたので、授業をサボって喫茶店や映画に行ったり…。今から思えばみんなやりたい放題の高校生活でした。)あり、興奮と笑いの渦が絶えませんでした。
束の間の楽しい数時間を過ごした後、また新幹線に乗り神戸に戻ってきました。今回の楽しい思い出を胸に、またこれからも私はお仕事にいそしみたいと思っています。