さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

アイロン掛け

2008-05-25 | 日常生活

 20080525

 新入荷のレースの山を前に、今日は恒例のアイロン掛け!その前に、少し汚れの目立つボーダーがあったので、こちらをエンジェルコレクションの秘密兵器(というほどのものでもありませんが)、いつもイギリスで購入している浸け置き用の洗剤に入れてほっておきました。2時間も置いておいたでしょうか、思いの外きれいになったことに気をよくしてすすぎ、こちらもアイロン掛け。

 それがこの画像のカットワークとホワイトワークの刺繍ボーダーですが、こうしたカットワークのものは、きちんと乾かさずに生乾きの時に、濡れて縮んでしまったカットワークを伸ばしながらアイロンを掛けるのがコツです。(一度縮んで乾いてしまったカットワークを伸ばすよりずっと楽です。)

 慣れたカットワークのアイロン掛けですが、今日のボーダーは広巾のうえにペチコートの裾に付いていたらしく2m近くの長さがあってなかなか大変。おまけに輪になったままの状態で、よくよく見てみると、とてもきれいに刺繍の柄を合わせてつないであって、なんだか切ってしまうのにしのびなく…。日頃から自らの体力を自慢にしている私ですが、力いっぱいアイロンで2mの長さのボーダーを伸ばした後は、流石にぐったりしてしまいました。

 ですが、このボーダーは手刺繍。ということは、19世紀当時のお針子さんはせっせと時間を掛けてこれを刺繍した訳で、それはアイロンで伸ばすよりもずっとずっと大変なこと、本当に頭が下がります。今日は、アイロン掛けからお針子さんの苦労を想像してみました。(笑)

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