普段、割と静かな我が家。
年末から来ている実家母は、本人は大きい家で育ったからだと言うが、声が大きい。
猫たちはその声の響きに怯えて、居間にはこれも高齢のちぃだけが自由にしている。
さて、実家母、去年はお手洗いの水がちょろちょろといつまでも流れ、止まらなくなり、しばらく放っておいたらしいが、新しくトイレ設備を取り替えたそうだ。
新品のトイレは、近所の電気屋さんに頼んで取り替えてもらったそうで、大雑把な母はカタログを見たりした様子はなく、とにかく、トイレとしての役目を果たせば良い、と言うことで頼んだようでした。
新品にして上下水道代が1000円以上違ってびっくりしたと言っていたが、私はトイレにまつわる違う話でびっくりしました。
新品に取り替えてもらったときに、電気屋さんは母に「今までのトイレより、高さが少しだけ高いです」と言われたそうです。
その時は、「あらそうですか」と聞いていたそうで実際使っても特に問題はなかったそうです。
ところが翌日、お通じを感じトイレに行くと、その少しの高さの違いを感じることになったそうで、母の言葉を借りると「足が踏ん張りにくい」と言うことだった。
話を聞いていると、足がつかないわけではないのだが、爪先から踵まで、姿勢を気にせずペタリとつける感覚が今までと違うようだった。
折よく、実家は祖母が使っていた部屋の近くにもお手洗いがあるので、母は二つのお手洗いをうまく使い分けているようで困ってはいないようでホッとしました。
それにしても、毎日の体のリズムもほんの少しのことで崩れてしまう可能性があることを母の話でしみじみと感じることでした。
同時に、感覚が変わった方のお手洗いには、「青竹踏みの竹が足の調整にいいの」とあまり気にすることなく工夫して暮らす逞しさに「それが元気の秘訣ね」と納得もすることでした。