日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

治らない先進地。

2021-01-29 23:59:00 | 発達応援
今日は冬らしい1日でした。

さて、発達障害の子どもたちについて、「少子高齢化で、お年寄りを支える側に回り切れない子どもたちが増えていく実態をどうするのか心配だ」と佐賀市長が言ったとして、批判されている。


それは批判もされるでしょう。

発達障害の有無に限らず、子どもたちは高齢者を支えるために生まれ、生きているわけではありません。

でも、記事を読むと「佐賀市では発達障害とその疑いのある小学生の割合が2010年度の3・12%から20年度は11・41%に増加」とあります。

10年間で約4倍に増えた発達障害の子どもたちの将来の育ちと、これから先10年も同じペースかもっと増えるのか?と純粋に「どうしたものか」という思いがあったかもしれません。

佐賀県といえば、何十年も前ですが、NHKのプロフェッショナルにも出演された支援者がいらっしゃった地です。

その頃、「福岡ではなくて佐賀が先進地なんだ!すごい」と思ったのを覚えています。

でも、その先進地で行われていた支援がどんなものだったかを後に、藤家寛子さんの本や講演会で知ることになりました。

先進地の佐賀に限らず、どこの地域でも発達障害のお子さんは「早期診断、早期療育」の謳い文句のもと増えているのではないでしょうか。

赤ちゃんの育ちの途中で、親御さんが少しでも子育てに不安を抱くと発達云々を言われる時代です。

ちょっと前のてらっこ塾の大久保さんのブログです。


以下、大久保さんのブログの引用です。

発達障害は病気ではないので、「ここを育てたら」「このを重点的に発達させたら、大丈夫ですよ」と言ってあげることが必要な専門家としての支援、援助だと思います。
でも実際は、診断基準を満たしていないのだから、「普通の子」であるのにも関わらず、発症前提でというか、発症した子ども達が受けるような療育や支援、サービスを受けさせようとします。

こういう状態は、全国どこも同じだと思います。だからこそ、佐賀県でも「県内どこに住んでいても、生涯にわたる“きめ細やかな”“途切れのない”支援体制の実現」を謳っています。


今から育とうという子どもたちに必要なのは、生涯にわたる支援でしょうか?

そこには、子どもたちの育ちを後押しして、子どもたちが自由に自分の人生を選択し、生きていく後押ししてくれるものがあるのでしょうか。

佐賀の市長さんでありながら「高齢者を支えてくれる人材云々」という己のことしか考えていないのか、という貧困な思想は置いておくとしても、普通の子育てに目隠しするような支援を生涯にわたり受けさせようとする、その支援のあり方にも疑問を持たないものかと思うことでした。

発達障害であっても、そういう診断はなくても、眠らない、動き回りすぎる、気持ちが通じない、過敏な所が多いなどなど、育てにくいお子さんに悪戦苦闘している親御さんは多くいらっしゃることでしょう。

発達障害は治る、ということを発信している花風社の浅見さんが作られたコミュニティがあります。



治した親御さんのこれまで、今、悪戦苦闘されてる親御さん、お子さんのこんなことできたよ!の嬉しい報告、上記で紹介したてらっ子塾の大久保さんのラジオなどなど、たくさんの治すヒントが満載です。

ぜひご活用されたら良いと思います。






コメント (2)
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