ヘコまされた被害者&その家族と不登校児童・生徒&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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大川小学校事件~刑事事件を民事裁判で裁けるか

2014年05月19日 15時05分24秒 | 相続
毎日新聞によると
 『東日本大震災の津波で宮城県石巻市立大川小学校の児童・教職員84人が死亡・行方不明となった事故で、犠牲になった児童23人の遺族が市と県に総額23億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が19日、仙台地裁(高宮健二裁判長)であった。遺族側は意見陳述で「まさに人災。児童らは助かる命だった」と訴え、市と県は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
 訴状によると、2011年3月11日午後2時46分の地震発生後、当時の教頭らは児童を校庭に待機させた。その後、北上川の堤防付近に避難を始めたが、午後3時37分ごろ堤防を越えた津波で多くの犠牲者が出た。
 遺族側は訴状で「教職員は保護者から『早く山に逃げて』などと言われたが、津波情報を収集しようとせず児童を校庭に待機させた。裏山に避難すれば全員の命は確実に助かった」と学校側の安全配慮義務違反を主張。「懲罰的慰謝料」を含む児童1人1億円の損害賠償を求めている。
 市側は答弁書で、大川小が北上川河口から上流約4キロにあり、多くの地区住民も亡くなっている点から「大川小への津波来襲を予見できなかったことはやむを得ない」と教職員の過失を否定した。
 この日は遺族7人の意見陳述も行われた。6年生だった長男大輔君(当時12歳)を亡くした今野浩行さん(52)は「子どもたちは校庭で待機させられ、1メートルも高い所に避難させてもらえなかった。未来の子供たちを守るために常識的な判決を出してほしい」と裁判長に呼びかけた。
 一人息子の長男健太君(当時9歳)を亡くした佐藤美広(みつひろ)さん(53)は「私たちは愛する子を学校で失った。学校で、先生がいるから大丈夫だと信じていた。『仕方なかった』ではなく、責任の所在を明らかにしてほしい」と切々と訴えた。
 遺族側は来年3月11日の現場検証実施と、ただ一人生存した教諭の証人尋問を求める意向も示した』とのことです。
 要する,被害者遺族が言いたいことは,児童を校庭に待機させて死に至らしめたことは,犯罪だ,ということです。
 結論は,かなり厳しいものが予想されますが,被害者遺族はできることはすべて徹底的にやるべきです。
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