ヘコまされた被害者&その家族と不登校児童・生徒&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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大阪の未来を考える学習会

2019年03月24日 22時34分50秒 | 相続
 大阪府知事と大阪市長選挙を目前にして,興味深い学習会があります。
 特に,3/27(水)の住友剛さんの話は聴き逃せません。
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障害者の逸失利益

2019年03月24日 16時37分38秒 | 相続
 朝日新聞によると,重度の知的障害がある少年が福祉施設から行方不明になって死亡した事故をめぐり、両親が施設側に将来得られたはずの「逸失利益」など約1億1400万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地方裁判所は,3月22日、約5200万円の賠償を命じる判決を言い渡したそうです。
 亡くなった少年の両親は逸失利益を健常者の平均賃金を基に約7400万円と算出して請求し,田中秀幸裁判長は「障害者雇用を積極的に推進する大きな転換期」という社会情勢も踏まえ、請求額の3割の約2200万円を認めたのです。
 事故で,被害者が亡くなり,被害者の相続人が加害者に被害の弁償を求める場合。損害の主な項目は①逸失利益と②慰謝料です。
 ②の慰謝料は,被害者の精神的なダメージを損害とみて,それを慰謝するために,そのダメージを金銭評価して算定されます。
 ①の逸失利益とは,得べかりし利益とも言われ,被害者が生きて原則として67歳まで仕事をすれば,いくら稼げたかを考えて,それに対応するものを被害者の損害と捉えたものです。
 そして,この逸失利益は,生前の年収を基に算定されるので,無職の被害者は,逸失利益はゼロとなるのです。
 上記事件でも,重度の知的障害がある少年は将来就職することができない,就職できたとしても,収入はゼロに限りなく近いから,逸失利益もゼロであるとの結論もあり得たのです。
 しかし,東京地方裁判所の田中秀幸裁判長は,障害者のチカラを認めて,逸失利益を認めたのです。東京地方裁判所には敬意を表したいです。
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