引退を囁かれていたEF60がこの週末、突如して運用され高崎-横川間を走った。振り返れば3月改正で引退と聞かされ、全く稼働しなかったため悲観的に考えざるを得なかった。しかしここへきていきなりの運転とは、何か意味があるのだろうか?良い方向へ話が向いてくれれば良いのだが・・・
JR東日本の機関車達は、余命あと数年と言われているが、もしそれが本当なら機関車ファンにとっては致命的となってしまう事だろう。考えてみれば、今回のEF60にしろ、EF65501にしろ、そしてEF6437においても、とうに引退していても不思議ではない車齢なのだ。アントンK自身も、その日が本当に来てしまうのなら、今から何をどう残すべきか自分なりに考えてみたいと思っている。
そして春の改正で消えていった機関車にEF200がある。ここ数年、関東までの運用を外され、関西以西で細々と走っていたEF200だったが、ついにパンタを下ろしてしまったようだ。アントンKにとっては、さほど馴染みが沸くまでいかなかった電機だった。最初はいつも汚れていて汚いイメージがあったが、一度外装色が変更され、見かけが変わり写欲もわいたことが懐かしい。しかし何とも不運な電機であり、およそ30年間で消えてしまったのだ。もう話題にすることもないだろうから、ここでは、EF200誕生時の性能試験列車の画像を掲載しておく。長大なコンテナを連ねてやってきたまだピカピカのEF200-901号機。コンテナの内部に死重が満載なのか、地響きのような通過音で通り過ぎていったことがまだ忘れられない。それでも軽々とけん引していったEF200は、やはり「マンモス」や「くじら」と呼ばれるに相応しい電機だったのだ。
1990-11-22 試9061ㇾ EF200-901 JR東日本/東海道本線:大磯付近