アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

構内でひっそり佇むゴハチの主張

2019-06-29 10:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

東京から北陸方面に向かう場合、昔は米原経由で行くことが多かった。現在では、北陸新幹線がありドアtoドアで気軽に向かえる感覚になった。それより飛行機利用で日帰りも楽々となり、随分近い土地に変わった想いがある。

国鉄時代には、もちろん東海道新幹線で米原まで行き、そこから特急「しらさぎ」に乗り換えて北陸へと向かっていた。この時代、湖西線と違って東側を走る北陸線(湖東線)はローカル線のたたずまいだったことを思い出す。それに乗り換える「しらさぎ」もいつも混んでいて、あまり良い思い出は無い気がする。485系のデッキでしばらく辛抱していたことが多かった。

そんな旅の道中、乗り換えの米原駅でのスナップ。荷物列車の仕業に就くEF58112号機。隣のホームにニモレが到着、いよいよ機関区から出区し、SGを上げながら誘導されるシーン。別に狙っていた訳でもなく、偶然にそんなシーンに出会い、シャッターを切ったようだが、こんな一期一会の出会いも、旅の仕方で最近では随分と減ってしまった気がしている。自分よりも情報が先回りして惑わし、旅の本質を見失いがちにする。どこか大事なものを忘れてしまった気がしてならないのだ。

1981-03-23    EF58112 [米]   東海道本線:米原駅