EF58を撮影する上でどうしても欲しかった臨時列車の運転情報。前回記事にした、局報を確認することは、普段では撮影できない機関区のゴハチを捕らえるためにはマストの情報だった。もしこれが現代のようなインターネット社会だったら、有難みも半減してしまったかもしれない。人との繋がりももっと気薄になっていたかもしれない。今思えば良いことばかりではなかったが、そんな詰まらない苦労が、確実に身になっているのだと信じたい。
山手貨物線を行くEF58けん引お座敷列車。おそらくヌマ座の6連。このあと品川まで行き、東海道線を下るスジだったと思う。当時はこの手の運転は月に何度か見られ、撮影意欲をそそられたもの。このグリーン帯のあるスロ81がアントンKは好きで(スロ62も同様)、まだ全国にあったお座敷客車は、機関車に関わらず、最高のターゲットとなっていた。晩年、特徴的なグリーン帯が消えてしまい、一気に意欲が無くなったことも今思えば懐かしく思い出される。高崎第二機関区のゴハチ達は、長岡区も含めてどのカマも形態が類似していたためなのか、ファンにはイマイチ人気が無かったが、アントンKは好んで撮影して、まわりから奇異に見られていたはず。まあそれも今となっては、笑い話に変わってしまっただろう。
1978-10-08 8502ㇾ EF58136 お座敷列車 山手貨物線:駒込付近にて