愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

卒業生に告ぐ

2024年10月28日 | Weblog
昨年末ゼミの忘年会を開催し,めちゃめちゃ盛り上がりました。人生でこんな楽しかった時間はありませんでした。昨年同様,今年も年末(12月29日or 30日)にゼミ卒業生の忘年会を開催します。これは年次を越えた懇親会で,青木ゼミの卒業生ならば,卒業年次に関わらず参加できます。現在ライングループやメールによって各卒業生に連絡を取っていますが,私とつながっていない卒業生がかなり存在しています。とくに2010年度以前卒業の卒業生とはほとんどつながっていません。

現在私と音信不通になっているゼミ卒業生の中で,もし忘年会に参加する意思がある人は,私まで連絡ください。今回参加できなくても,将来参加する意思のある場合,私まで連絡ください。連絡先は,私の大学アドレスです。お手数ですが大学HPでたどってください。私個人は皆さんに会いたいです。今まで会うことがなかったとしても,卒業生は皆ファミリーです。是非連絡ください。
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勉学以外の活動

2024年10月24日 | 運営
先日秋学期に始まった2年次ゼミ(演習Ⅰ)の授業中,3年生のゼミ長が2年生たちに勉学以外の活動の重要性を説明しました。ゼミでは学問的学びに積極的に取り組むのは当然として,勉学外活動にも取り組むことによって学問的学びが促進されるという話しでした。とくにグループワーク中心の2,3年次には,ゼミ内のコミュニケーションが非常に重要です。勉学外活動は,ゼミに対する帰属意識を高め,ゼミ生が互いに個性を知るきっかけとなるため,コミュニケーションを円滑にする基盤となるということです。その活動として,食事会,合宿,スポーツなどがあげられ,3年生たちは積極的に実施してきました。

多くの企業では業務とは直接関係のない懇親会や旅行が催されます。これらの活動が業務遂行に役立つと経営陣が考えているから継続しています。以下の記事は社員旅行について報じた記事です。ドライな若い社員たちが嫌がるので社員旅行は消滅しつつあるが,やはり重要性が見直され,企業が工夫を凝らして継続しているという内容です。ゼミ生には是非元の記事を検索して読んでほしいと思います。社員旅行を嫌う社員は,旅行を嫌う以前に,会社に愛着を持っていないのではないかと思います。

このゼミでも,積極的に食事会や合宿を実施した世代は,勉学面の活動も積極的で,ゼミ生間の協力関係がうまく築けていたと思います。なによりゼミに対する帰属意思が高く,卒業後も私と接触があります。逆に積極的でなかった世代は,ゼミの中が小集団に分かれてしまい,ゼミ生間の協力関係は薄かった記憶があります。

コロナ禍で,2020年度から3年間課外活動をほとんど実施しませんでした。2023年度からようやく戻ってきました。今後も以前のように実施したいと思います。

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「社員旅行」はオワコンなのか? 行きたくなかった若者も満足させた「令和の社員旅行」の最前線

<『社員旅行があります』ってメリットのように記載してる会社、若者からしたらそれが超デメリットなの分かってないのかな?>。8月、社員旅行に関するこんな投稿がXで8000件近くリツイートされ話題となった。温泉旅館に泊まって夜は酒盛り……という昭和スタイルの社員旅行に抵抗を感じる若者が多いのは想像にかたくない。その一方、社員旅行をスタイリッシュに変革して組織の結束を高めるツールとしている企業もある。令和の社員旅行事情を取材した。産労総合研究所の「社内イベント・社員旅行等に関する調査」によると、社員旅行を行う企業は1990年代には8割近くあったが、年々減少し、2020年にはコロナ禍の影響もあり27.8%まで落ち込んでいる。

こうした世相を反映してか、冒頭のXポストにも「上司や先輩と一緒に海外旅行なんて行っても、少しも楽しめない」「仲良くなりたい人たちだけで行ってくださいって感じね」など冷ややかな意見が多く上がった。

若者世代を中心に、職場にドライな人間関係を求める風潮になりつつある今、社内旅行は失われゆく企業文化なのか……。と思いきや、ユニークな社員旅行を大成功させた会社もある。

(AERA dot.編集部・大谷百合絵)2024年9/23(月)
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インプット

2024年10月12日 | 名古屋マーケティング・インカレ
先日,名古屋マーケティング・インカレの第2回中間発表会が開催されました。その閉会式で,総評を求められたので,つぎのような話をしました。

今,皆さんはどのように研究発表を進めたらよいのか分からないで,迷っている。なぜ迷っているかといえば,知識が足りないからだ。知識がないまま,研究テーマや方法を議論したら,ぼんやりとしたあいまいな内容のやりとりをするだけだ。したがって,これから1か月間は徹底して知識のインプットに努めて欲しい。

夏休み前の1回目の発表時,皆さんは安直に研究発表を考えていたように見受けられる。仮説を思い付きのように立案して,アンケート調査によって根拠づけすれば,結論が見いだせると考えていたようだ。しかし,あれこれ文献を読み,消費者に対するアンケートや企業人へのヒヤリングを実施していくと,思っていた通りにはいかず迷いが深くなっただろう。

迷ったときには,とにかく知識のインプット。とくに本や論文のような文献のレビューを行う。さらに消費者,企業人,大学教員など他の人に聞いてみることも進める。徹底してインプットした後。発表の2週前ぐらいに,大胆にばっさり得た知識を捨て去る。100の知識を得たならば,90を捨てる。残った10で発表を組み立てる。もったいないように感じるかもしれないが,この捨て去る過程で「頭がクリア」になる。10を得ただけで,これをすべて使った発表はぼやんりとした曖昧なものになる。概念と概念の関係性が見えないからだ。しかし,100を得ていれば,概念には様々な解釈が存在し,その背景に違いがあることが分かる。そのうえで,90をばっさり捨て去れば,概念の本質が見え,概念間のつながりが明確になる。

以上理解してもらえたでしょうか。元々これは,文献の読み込みを中心に知識のインプットの甘い自分のゼミ生に対するメッセージでしたが,すべての参加学生に伝えました。学生の考えている研究テーマに関連する事項は,たいてい専門家が既に考察しています。まずそれらを徹底的に学ぶことが近道なのです。

最後に次の話をしました。

このインカレは複数大学が連携した拡大ゼミという趣旨で毎年展開している。これを重要視して欲しい。このインカレには様々な大学の8人の教員が関わっているが,それぞれ専門が異なる。この多様さを活かして,自分の指導教員以外の他大学の先生にアドバイスを求めて,良い発表ができるようにして欲しい。

以上,ゼミ生たちに確認して実践して欲しいので,ここに書き残します。
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淡路島

2024年09月07日 | 運営
先日,ゼミ3年生が兵庫県淡路島で合宿しました。私は引率者として参加しました。いつも合宿は,商業施設の見学を目的の一つとしています。淡路島に行きたいとゼミ生たちが提案してきたときに,「淡路島に面白い商業施設なんかあるのか?」と訝しんだのですが,私が知らなかっただけで色々ありました。

今回は,Hello Kitty Smile,淡路夢舞台,ニジゲンノモリを訪ねました。どこもパソナグループの運営施設です。この中で,Hello Kitty Smileは平日にもかかわらず大盛況でした。家族連れに加え,大学生のグループも沢山入場していました。この施設は竜宮城にいるKittyちゃんというコンセプトで,館内あちらこちらにKittyちゃんの展示物がありました。館内回遊を誘うため,クイズとスタンプラリーの仕掛けがありました。クイズの答えが展示物に隠されているということで,見学者は必死で見て回っていました。ゼミ生たちは皆コンプリートして,缶バッチをもらっていました。

ニジゲンノモリは,兵庫県立淡路島公園内にあり,アニメの舞台をテーマにしたフィールド・アスレティックの施設が組み合わさったものです。広大な敷地内に施設がいくつもありました。しかし,我々一行は灼熱の中ハードな運動をする気になれず,施設外の公園区域にたたずんでいました。しばらくして,「何か遊びをやろう」とゼミ長が言い出して,ペコポンという子供の遊びを何人かでやり始めました。始めて見ると,童心にかえって動き回ることが面白いらしく,ゼミ生たちは飽きもせずゲームを何度も繰り返して,歓声を上げていました。

ちなみに,私はこのペコポンを知らなかったのですが,ゼミ生たちの動きを見て,自分が子供のころやっていた石蹴りや缶蹴りという遊びに近いことを理解しました。電子ゲームが当たり前の環境で育ったゼミ生たちが,自分のようなおじさん世代と同じような遊びを楽しんでいたことに驚きました。

宿泊の夜には皆でバーベキューを調理して食べました。準備,調理,後片づけの様子を見ていると,ゼミ生たちの個性がよく分かります。とくに,普段の教室とは違って,地味な作業をいとわず黙々と続けている姿を見ることは,ゼミを指導するうえで重要です。いつもこのゼミの合宿の主な目的は,商業施設の見学と調査研究の途中経過確認なのですが,私にとっては,ゼミ生の個性の発見・確認も付け加わります。

研究発表も簡単に行ってもらい,10月の発表会に向けての課題が見つかりました。楽しく実り多い合宿でした。
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暑いので仕事と読書

2024年08月18日 | Weblog
7月の後半から今まで3週間以上猛暑日が続いています。自分の経験上,体温と同じかそれを超える気温がこんなにも長い期間続いたことはありませんでした。8月10日から大学は休暇に入っています。その休暇はもう終わりになりますが,休暇中暑さのため外に出かける気になれず,自宅に閉じこもっていました。

閉じこもって何をしていたかといえば,仕事(書類作成)と読書です。仕事は,昨今大学業界で定着したPDCAサイクルに基づいて反省と改善を図るという,内部質保証に関する報告書の執筆です。現在教務部長・副学長を務めていてそれに伴うものです。企業に倣って大学もPDCAサイクルを回せと上位機関から指示されて,多くの大学はそのような動きを見せています。問題なのは,厳格にPDCAサイクルに基づいて運営可能なのは閉じたシステム(外部環境の影響を受けない状況)だけだということです。大学のように(企業も同じ),開いたシステムとして,常に変動する外部環境(コントロール不可)に対応しなければならない状況下,どこまで実効性のある改善活動になるのか不明なのです。そう思いながらも,PDCAを踏まえて報告書をまとめています。

読書については専門外の本を読んでいました。最近読んだ本はつぎの通り。学生に参考にして欲しく,紹介します。

尾原宏之『「反・東大」の思想史』新潮社。この本は,絶対的存在である東京大学に反発して,存在を確立しようともがいてきた様々な大学の物語を描いています。慶應,早稲田,一橋,京都,同志社など現在名門校として名声を得ている各大学のアイデンティティーの裏には,東大への反発があったことが分かります。そして,実際に様々な反東大の闘争が起きていたことを知ることができます。大学史以外にも,労働運動や右翼思想にも触れています。大学人として,大学史に関心があったので,純粋に面白く読めました。

イザベル・ウィルカーソン『カーストーアメリカに渦巻く不満の根源ー』岩波書店。400頁を超える大著です。数年前アメリカにおいてアフリカ系の人が警官に殺され,それに対してブラック・ライブズ・マター運動が起きた背景をある程度把握することができました。インドのカースト制,ドイツのユダヤ人迫害と対比しながら,アメリカの人種差別の状況を説明しています。歴史上の迫害事件,著者自身の差別の経験などが,気が滅入る記述になっています。民主主義国アメリカの一断面を知ることができます。

三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』集英社。この本は最近の新書のベストセラーです。タイトルと内容に少し齟齬があり,実際の内容は,明治時代から現在に至る読書の在り方の歴史です。各時代のベストセラー(人気の雑誌も含む)を取り上げ,それが生まれた時代背景を解説しています。例えば,自分の学生時代である1980年代では,『サラダ記念日』『窓際のとっとちゃん』『ノルウェイの森』を取り上げ,これらが僕と私の視点の物語であり,コミュニケーション能力が労働市場で重視されたことがその背景にあると指摘しています。
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